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三大文明を象徴 メキシコ国立自治大学
Zocalo is the main plaza which has been a center of civic and religious power since Aztec times.
The Palacio Nacional (National Palace) is the Mexico president office.
国立宮殿(Palacio National)は、植民地の宮殿でしたが、現在はメキシコ大統領府です。
その内部には、ディエゴ・リベラによる「メキシコの歴史」を伝える大きな壁画があります。
正面階段から回廊には、アステカ、マヤから現代メキシコにいたる歴史壁画が実に見事に描かれています。
ソカロは中央広場の意味で、そこはアステカ帝国時代は神殿があったところ。16世紀にコルテスは徹底的に神殿を破壊し、
その石材を利用してスペインコロニアルスタイルの建物を建造しました。
コロニアルスタイルには、アンダルシアのアルハンブラ宮殿のようなムーア建築の影響も見えますから、イスラムとキリスト、そしてアステカの文明が混合したようにも見えます。これはペルーでは、クスコにある教会がインカ帝国の石材を利用したことに似ています。ソカロにあるCatedral Metropolitanはラテンアメリカ最大の教会です。
内部の天井はゴシック風の天を刺すようなものと違い、優雅な丸天井のバロック風が印象的でした。
アステカ、スペイン、現代メキシコの三大文明を象徴した場所は、Templo Mayorです。
アステカの遺跡とその横には征服したスペインによる要塞と教会、それらがアステカの石材で作られています。
遺跡は、アステカ帝国の都、テノティトランの中央神殿でした。
そこには、メキシコオリンピックに反対した学生達を弾圧した政府軍の虐殺を記念する石碑がありました。
国立美術館(Museo Nacional de Arte)の横には、中央郵便局がありました。
その内部は19世紀末アールヌボーの影響を受けた素晴らしい建築装飾でした。
まるで宮殿の内部のような豪華なものでした。古きよき時代のメキシコ、世紀末ヨーロッパの風情です。
メキシコ国立自治大学( Universidad Nacional Autonoma de Mexico )
ラテンアメリカ最大の総合大学です。その中心にある四面が壁画である中央図書館は立派でした。
北側はアステカ文明時代、南側はスペイン植民地時代、東側は太陽と月など宇宙、西側は大学の現代の役割について描いているそうです。その大学図書館の横にある本館には、シケイロスの立体壁画がありました。
その題名は、「人民から大学へ、そして大学から人民へ」です。
これは、メキシコ革命における大学の役割について象徴したそうです。リンカーンの有名な演説や毛沢東的思想も感じられます。
メキシコ革命以降の1930年〜近代まで、メキシコは独特な社会主義制度を一部とってきました。1936年のスペイン市民戦争では最後までフランコ・ファシスト政権に反対し、多くのスペイン難民を受け入れました。リベラやカーロなど芸術家も政治に参加し、あの有名なロシア革命のトロツキーの亡命を援助しました。トロツキーはスターリンとの権力闘争に敗れて、メキシコに追放 された後に、スターリンによって暗殺されました。その地は、「レオン・トロツキー博物館」になっています。赤旗と鎌とハンマーの石碑が残っています。現在では、ソビエト ・ロシアの崩壊によって、本家では赤旗も無くなってしまいました。
メキシコ料理は世界中で有名ですが、本場の味はまったく違ったもので、優雅で繊細な味でした。
どうやらカリフォルニアに伝わったメキシコ料理はどれも田舎料理で、北部のインディオの味だったようです。
街角のタコスは大きな鉄板で豚肉、牛肉を焼き、アボカドや豊富な野菜を添え、好みのソースを選ぶ食べ方です。
屋台のお好み 焼き屋といった感じです。
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