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   カナダへの旅(その2)     ワシントン州の山々 

 

ワシントン州には多くの美しい山々が点在しています。有名なのは、Mt. Ranier(14,411FT) Mt. Olympus(7,965FT) Mt. Saint Helens(8,365FT)そしてCascade Rangeの山々です。

 

ワシントン州ほど変化に富む地形をもつ州はないと思います。

複雑な海岸線は多くの半島と奥深い湾を作り、無数の小島が点在し、豊富な漁業資源に恵まれています。そして万年雪と氷河を頂く山脈と広大な森林と湖の数々の美しさは実に荘厳であり、優美です。

ワシントン州は、地図で見ておわかりのように、北部カナダ国境に点在する島々の地区、オリンピック山脈の周りのオリンピック半島地区、その東側対岸にある大都会シアトル、オリンピア、ベルビュー地区、北部のカナダ国境までのNorth Cascade地区、そして内陸の乾燥したSpoken地区から構成されます。


   オリンピック半島とMt Olympus

 

これは オリンピック半島のHurricane Ridge(6,007FT)と呼ぶ展望の地から眺めた

Mt Olympus(7,965FT)山脈の姿です。

Seattleからは I5を通り Tacomaと Olympiaを経由してI101を使い Hurricane Ridgeに行くことができます。途中の湾岸では蛎やホタテ、海老など新鮮な海産物が手に入ります。

  

Hurricane Ridgeまでは車で乗り入れ可能であり、国立公園の入場料を払うと駐車は無料です。

真っ青な空と氷河と残雪に輝くオリンピック山脈を眺めながら一眠り。

周辺の雰囲気は信州の霧が峰や美ヶ原に似ていました。

私は、これまでHurricane Ridgeには数回来たことがありますが、自分で運転しては初めて経験でした。

山道は乗鞍岳の道よりは穏やかで、運転も簡単でした。

 

 

アメリカの山ではどこでも野生の動物が顔を見せてくれます。熊や鹿、リス、コヨーテなど多く住んでいるそうです。

エルクと呼ぶ鹿の一種が数頭うろうろしていました。餌やりは厳禁。

日本と違い野生の猿がいませんから、日本人には寂しい。

 

オリンピック山脈はその周辺を海で囲まれたオリンピック半島に位置しています。

こちらは日本と違い海洋性気候ではありませんから、台風もなく、大雨もありません。

ワシントン州そのものが日本よりも北に位置しているのですが、太平洋の温暖な海流のおかげにより、冬でも雪はきわめて少なく、夏は涼しく、適度な雨もあります。したがって森林の木々の成長も早く、真っ直ぐに巨大に伸びます。

 

 


  シアトル富士 Mt Rainer

 

レーニエ(Mt Rainer(14,411FT))はワシントン州の最高峰です。万年雪におおわれ、海から眺める姿は富士山に似ています。そこでシアトル富士と呼ばれたこともあります。

100年前には多くの日系移民がシアトル周辺に入植しました。漁業と林業に従事し、過酷な労働の合間に、このシアトル富士を眺め、母国日本を偲んだといわれています。

 

    

湾岸に点在する小島と森を見ながら、夕日が沈み、月明かりに霊峰、Mt Rainerがピンク色に染まりました。

近づくシアトルの高層ビルを見つめていました。

         

 

オリンピック山脈の展望の帰り道にBrementonからカーフェリーに

乗り込み海路によってシアトルに向かいました。

 

 


    Cascade Rangeと Cascade Loopのドライブ

 

ワシントン州の北西部にはCascade Rangeと呼ぶ山脈が連なります。主なものではMt. Baker(10,778FT)

Mt.Shuksan(9,127FT)、 Mt. Challenger(8,236FT)、 Snowfield PK(8,350FT)、 Eldorado Peak(8,868FT)の巨峰があり、その山々の間を車で周ることをCascade Loopの旅と呼びます。

 

 

 

Cascade Loopは、シアトルからI5を北上し Burlington からSedro-Woolleyへ東に入り Skagit川に沿って行きます。このあたりの地名はアメリカ先住民のもので、なかなか発音しにくいのが特徴です。2時間も走れば、紺碧の  Diablo Lake が目に入ります。

 

 

 

Cascade Loopのドライブの最高潮は、Washington Pass(5,477FT) と呼ぶ峠。

氷河によって切り裂かれた岩山に二車線の道が作られました。

このような大規模な峠道は日本では見ることができません。

カイバー峠やアルプスの峠のように広大でした。

 

 

Washington Passの絶壁に展望台がありました。

そこから真下にはこれからドライブするルート20が見えました。

 

 

 

 アメリカ人は自然が大好きです。自宅にいても自然が簡単に手に入るのですが、どうしても自分の車で直接見て、触れて、生活したくなるようです。キャンピングカーを使い、手軽に大自然の中で寝泊りしています。

実に羨ましい。

 

  

 

アメリカ人は遊びの天才でもあるわけで、とりわけ自然を相手にする遊びは大好きです。釣りからボート、ヨットなど水辺があればどこでも楽しみます。浮き輪を兼ねた釣りボートで鱒釣りをしてました。

 

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