ガーデニング  (続き)   


     庭を見れば、住む人の思想が読み取れる

庭づくりの醍醐味は、精一杯わがままにくつろぎの空間を演出することですね。一日中いても楽しい、自分流の楽しみ方ができる緑の空間です。花々一点に美しさを求めるのではなく、庭の緑とのバランスで全体が絵になるように配置します 庭を見れば、住む人の思想が読み取れます。アウトドアリビングは自分で設計しました。どちらかといえば、セピアカラーの渋い色合い。そしてモネの絵のような緑。その中に点在する小さな花々手当り次第、いろいろ植えることはしません。私なりのガーデン・コンセプトがあります。まるでアマゾンの密林のよう。雑草と雑木の森のよう。等々の悪評もありますが、これが私の自然に対する思想、哲学です。緑と花に囲まれる、それだけで私は幸せな気分になれます。

鵠沼の敷石 片瀬山のパティオ 鵠沼の白ユリ
     
 

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                       ガーデニング ----->     [ 軽井沢 ]


システム技法の導入

美しい日本の自然は深い感動を与えてくれます。その感動の波の中から、常に何かをつかみとり、それを私の研究への足がかりにしようと心がけてきました。 私のガーデニングはシステム技法の導入で無駄なく、効果的なバラや花々の管理です。湘南の片瀬山と鵠沼ではバラからビオラまで自作したガーデンアイテムの中で年中咲き誇っています。

片瀬山のミニ薔薇 片瀬山の葡萄


パーゴラとベンチ

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小さな庭

湘南藤沢で自宅の片瀬山に小さな庭を作りました。緑のつたを這わせ、藤棚の下にクリスマスローズや日陰の花々を育てています。次の庭は鵠沼のマンションに作りました。一階の庭付きの部屋でしたから、そこには薔薇を40数本植えました。 

 鵠沼  ジキタリス                   片瀬山の寄せ植え 

ナチュラルな雰囲気                                    

日本の原点である里山に学び、山野草の小さな庭をつくりたい。できるだけナチュラルな雰囲気のもの。そんな庭をわざわざつくらなくとも軽井沢の野山には山野草の宝庫をどこにでも見つけることができます。実に物好き変人です。どうしても自作の山野草の秘密の庭つくりがしたい。そこで時間を忘れて、お酒を飲みたい。溶岩石を集めてロックガーデンにして苔を付けて、日陰の野草を育てました。


盆栽のよう

盆栽のような小さな庭であっても創意工夫で、英国コヅウォルツのような雰囲気を出すことができます。軽井沢では、これまた小さな敷地を周囲の森の緑を勝手に利用して、浅間の溶岩を使い山野草のロックガーデンを作りました。小さな稚児ユリ、野生のギボシ、高山の岩鏡など日陰の草花を植えています。

77歳の「全日空」に勤務する毎日ですからガーデニングに費やする時間は余るほどあります。

全日空

「全日空」とは全ての日が空いているという無職の生活を意味します。相変わらずの「全日空」の生活でしたが、日に日に老いさらばえていく弱い自分にイライラする毎日をおくりました。「齢(よわい)を重ねる」とは「弱いを重ねる」ことで納得 。


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夕方が一番いい時間なんだ

ノーベル文学賞受賞のカズオ・イシグロ氏の『日の名残り』は素晴らしい。その映画化で名優A.ホプキンスが演ずる老執事は一日を一生懸命働いて、「夕方が一番いい時間なんだ」という。私の場合は、ガーデニングの後でお酒が伴いますね。

 

「空間」とは実体なのか。それとも人間が宇宙を理解する中で生まれた概念なのか。その解明にデモクリトス、エピキュロス、ピタゴラス、プラトンなどの古代の哲学者は生涯を捧げた。アリストテレスからアインシュタインまで数 千年にわたり「空間と時間」は人間の思考の枠組みを与える概念であった。

お経のような独り言ですが、薔薇の手入れで雑草と害虫との闘いには効果的でした。5月にオープンガーデンで多くの友人を歓待しました。

 (写真左上) 鵠沼の羽衣ジャスミン   (写真左下) 軽井沢の山野草

   (写真右上) リビングからのガーデン

 


アマゾンのジャングル     

真っ赤なサフィニアは、最近の品種改良によって花は小さく、数多くこんもりと咲きます。あまりにも花が多すぎたので、切り戻しをしてしばし養生させ、その代わりに、紫のペチュニアの鉢に交換。夏は赤から涼しげなブルー系統の小さな花々が見た目も涼しそうです。
玄関のパティオには、ビンクのランタナの鉢を掛けました。ランタナは潅木ですから、もともとは地上の花木です。

クラッシックなランプ
狭いテラス隅の家側の壁にクラッシックなランプを作りました。4年前になりますが、そこにアイビーが壁に絡まり、伸びてきました。なんとなくラティスとランプの調和が合っているようで、気に入りました。緑と若干のピンクの花で、淋しげな庭に美女のゲストを迎えました。ブラジル人のアレサンドラとプエトリコ人のワンダーです。長女啓子の友達で、ニューヨーク州の田舎イサカからやってきました。
 


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葡萄棚
彼女達にとって、我が家の庭は小さく、いかにも日本的であると感じたことでしょう。ブラジルはアマゾンのジャングルもあり、広大な国ですから、このように狭い家と緑に暮らす、私たちを理解してくれたかどうか。自然に時を経てきたものは素晴らしい美しさです。使い込まれたベンチ、アンチーク調の飾り棚。花と緑を育て、それを飾り、収穫したハーブや野菜を食する。そして飲むギネスと赤ワインの美味さ。ガーデンにベンチはつきものです。読書したり、ただボーとしたり、時には哲学とお酒。
 

美女と花々

庭の片隅に深い森をイメージした藤棚を作りました。アケビや山法師と下草も茂り深山にいる気分になります。
小さな庭から生まれる私の生活の鮮やかさは、そのままオントロジという哲学思想、その延長にあるITの意味論を考察するための糧になります。ただし、ついついワインを飲みすぎて、哲学することを忘れ、桃源郷の眠りなりますが。自然がたくさんあれば人間は幸福なのです。太陽いっぱい、外気に触れて、素顔のまま、できたら素っ裸で庭でリラックスしたいと思います。
色鮮やかなアイビーゼラニュームでにぎやかな玄関のパティオ。白壁が思いかけず効果的になりました。窓から緑を楽しむこともなかなかの気分です。緑の木漏れ日の下で日本酒。部屋と庭が微妙に融合、まさに自然のハーモニーですね。

 


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 山葡萄とツル薔薇

藤沢市片瀬山に住んで40数年になります。子育てや親の介護などで忙しく過ごしてしまい、家屋は数回の造改築をしましたが基本部分は40年前と同じですから古民家風情です。ガーデニングは伸び放題の ヤマ葡萄のアーチが基本です。壁一面にヤマ葡萄とツルバラを這わせ、野生の蔦までも絡まっています。庭の中には大きな藤があり二階までも伸びて 、まるでアマゾンのジャングルのようです。毎春になると隣近所からジャングルから伸びてくる草花に対するクレーム対策に苦慮しています。

玄関窓のライトアップ ガレージの山葡萄 真っ白なアリッサムなど
 

Natural Garden

イングリッシュガーデンやモネの庭の絵のような緑がまず重要です。植木屋さんの几帳面な手入れ跡が見えているような庭が大嫌いです。基本は、「Natural Garden」で小さな森の中に居るような雰囲気です。目の敵にされる蔦などつるものが這い上がる光景です。

私のガーデニングは、システム技法の導入で無駄なく効果的なバラや花々の管理です。片瀬山ではバラからビオラまで自作したガーデンアイテムの中で年中咲き誇っています。小さな猫の額のような庭であっても創意工夫で、英国コヅウォルツのような雰囲気を出すことができます。

 玄関のツルバラ                                雪の江の島と富士山

 

 片瀬山の花々 アーカイブ                 

    2003年4月 早春の花々

        2004年5月 連休の花々

   2005年7月 美女と花々

    ガーデニング ----->     [ 軽井沢 ]


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寛容と和解

海外旅行が大変危険になりました。昨年末のベルリンのテロ。シリア内戦によるアレッポの廃墟。20年前に見物したパルミラ遺跡も再びイスラム国に奪われたようです。 世界を放浪している二人にとり不安な年明けとなりました。 皇帝になったKGB工作員や米国の美徳である多様性を否定して分断をあおる不動産王、こんな狂人達が人々を扇動することによって世界秩序の崩壊が進むようです。 寛容と和解、そして不戦の誓い。お願いします。

 

(写真左)ガーデニングを学ぶ   

(写真右)鉄道模型のジオラマ 

 

50年の節目

 卒業50年という節目を祝う会合が数件ありました。入学式への招待は栄子だけが出席しましたが山の仲間と祝う50年記念合宿には二人揃って参加できました。大好きな登山は斑尾山、浅間高峰そして白馬などで体力の衰えのせいか登山回数が年々減ってきたようです。新雪の高峰の樹氷を見て、冬山に惚れました。2019年 11月で結婚50年の記念すべき年になりました。 ささやかな金婚式を二人だけで祝うことにします。

 (写真左) クリスマスローズ  

 

 

                                   


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 空間の美を求めて

ベルサイユやシェーンブルンなど欧州の宮殿は芸術品や絢爛豪華な建築物で溢れかえり一見 したところ贅沢ですが、静けさを見いだせる空間とは思えません。 教会も似たようなもので天高くそびえるゴシックのカトリック教会でステンドグラスから差し込む薄く暗い中で飾られたキリスト絵巻の数々、さらに正教会の不気味なイコンなどを見上げる時、これで本当に魂の救いをもとめる宗教的空間なのかと疑います。カト リックや正教は本来の原始キリスト教から逸脱したもので宗教というよりは西ローマ帝国と東ローマ帝国を継承した統治システムに過ぎません。 それに比べて北欧のプロテスタント教会や偶像を一切置かないイスラム教のモスクに宗教 的静けさを感じます。素晴らしいのは伊勢神宮のような空間です。そこには空白という静寂があり宗教に本当の美しさを与えてくれます。  

(写真左)大きく育ったひまわり    (写真右) 片瀬山のツルバラ

 片瀬山の花々 アーカイブ

     2003年4月 早春の花々

     2004年5月 連休の花々

   2005年7月 美女と花々                  


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花屋の薔薇とは違う

5月には小さな庭に可憐に咲き誇る薔薇を相手に多くの友人に会うことができました。薔薇は愛情ある手入れ次第で、さらに多くの人に見てもらうだけで見事に咲いてくれます。台風の南風で塩害を被り、葉は、まっ茶色になりましたが秋には生き生きと蘇りました。年末の12月まで名残の薔薇を楽しむことができました。友人の画家フジコさんにさし上げたところ薔薇園や花屋の薔薇とは違うと喜ばれました。薔薇の花々が蕾のものから小さいもの大きなものまで様々あり、葉が多くついている。特に茎の緑の色が強くて生き生きしている。自然な生きを感じるというお褒めの言葉でした。 画家フジコさんのHomePageをご覧ください。 

屋内からの庭 葡萄アイビー
 
食卓の薔薇

薔薇の会は多くのみなさまにお集り頂きました。栄子の幼稚園から高校まで同窓であった貴婦人の集い。大学のクラスで共に眠りこけた学友。教壇から居眠りを誘う私の講義に耐えてくれた卒業生。薔薇より団子、もともと花などに美意識を理解できない山友達。みなさんと深酒しました。

 

 

薔薇を愛でる
 
薔薇の会のみなさま

  


77歳になり変態後期高齢者 になりました。


   
"Youth is not a time of life; it is a state of mind"


これはサミュエル・ウルマン(Samuel Ullman)の「青春の詩」の一節です。マッカーサー元帥愛誦の詩としても有名。確かに後期高齢者にとり励みになる内容です。


青春とは人生のある期間ではなく、心の持ち方を言う。

薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな肢体ではなく、

たくましい意志、ゆたかな想像力、炎える情熱をさす。


 

 

ボッティチェリの 『プリマヴェーラ』
 困ったのは「薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな肢体ではなく」という部分に違和感が残っていることです。3月にフィレンツェのウッフィツィ美術館に早朝一番に入館して、大好きなボッティチェリの『プリマヴェーラ』を夫婦で独り占めできました。テーマは「愛」。中央に、位置を高くして君臨しているのは、愛の女神ヴィーナスですね。 『ヴィーナスの誕生』のヴィーナスと比べると、衣装を身に着け、慎み深い姿です。素敵なのは、透けるような白色のドレスを着用した妖艶な女性が描かれていることです。半透明のドレスをまとい踊る三人の女性は、左は「愛欲」、中央は「純潔」、右が「愛」の女神だそうです。 しなやかな肢体の三人の女神に「ゆたかな想像力、炎える情熱」を感じます。 77歳になり変態後期高齢者の仲間入りをしました。

 (写真左)鵠沼の晩秋     (写真右) パティオの花々

   


                                              

尿酸値が高騰  痛風になりました。フィレンツェの街歩きは苦行でした。トスカーナワインの飲みすぎでしょう。患者の顔を一切見ない医者がパソコンを見て、「尿酸値が高い」と一言。3時間待っての病名「痛風」「薬、出しますね、お大事に」ということでした。こんなパソコン依存症のやぶ医者はAI(人工知能)によって一掃されます。


AIとオントロジ
 

2017年のIT話題はAI(人工知能)でした。その普及によって消滅してしまう職業も多いといわれています。私は1990年代からAIについて研究してきました。AIのアルゴリズムとプログラム言語LISPやPrologなどについて著作を数冊書きました。               
オントロジの研究に没頭していた時代が懐かしいです。 オントロジとは哲学用語で「存在論」のことですからAIとは無縁のものと思われますが、これこそが知識と呼ぶものでAIが人間並み 、さらに人間を超える能力を持つために必要なメタ知識(知識を処理するための知識)です。キーワードを統計的に処理しても知識の形成には役立ちません。


                                          
意味の理解                    

意味の理解と分類が要となります。すなわち物事を抽象化することによって概念を抽出する能力です。これをオントロジ(概念理論)と呼びます。例えば、ニワトリ、スズメ、ハト、ウグイスというものは存在しますが「鳥」というものは存在しません。鳥は概念であり分類されることによって名付けられました。オントロジをいかにして組み込むか。AIにとり最大の課題なのです。

                                                 

   

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   幸せを呼ぶ神の化身とも思われた。

 

   カメ・アバターの独り言。          

                           

 

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