軽 井 沢

       動画と音楽を楽しみながらお読みください。

     浅間山の夏空に入道雲が湧いてきた。真夏の軽井沢の幕開けだ。

     音楽はイタリア・ナポリ歌曲「カタリ・カタリ」(つれない心)のピアノ演奏。

         


  「クリスマスローズ・フェチ」  2024年4月10日

    「クリスマスローズ」
「花咲か爺」を温かく迎えてくれた。

 極寒の軽井沢の冬を耐えて、見事な花を付けている。花々は下向きで控えめ。 決して顔を上げてくれない。はずかしいのか、内気なのか、その昔のおしとやかな日本女性のようだ。
我が母も同じく控えめでコトバ使いも上品、なによりも気配りの人、そして美人だった。 クリスマスローズは母トミを思い出す。

深い落ち葉の柔らかな褥から目覚めて、寝起きの顔は恥ずかしそうに隠している。

  "いやな貴方ね"、

    スッピンな笑顔でニコリと微笑む。

首筋はホンワカとピンク色に染まる。まだ蕾をしっかりと固めている。可憐な乙女。 深紅の花びらを開いて白い花弁を見せてくれる。これは妖艶なお顔だ。頬ずりしたくなった。

4月になり鵠沼は満開の桜。湘南の春は華やかであるが、軽井沢はまだ冬の名残で寒々としていた。
近所の友人画家、「フジコ」さん宅を訪問。描かれた新作のクリスマスローズを鑑賞した。綺麗だ。
我が庭で枯草の中で群生していたワイルドな姿と違うお洒落なクリスマスローズに見とれた。

  「花咲か爺」から「クリスマスローズ・フェチ」に変身した。

クリスマスローズに異常な執着(fetishism)。あぶない、あぶない。

後日談  「マダム・ノブコ」

 4月11日吉日、カメのクリスマスローズ長女の嫁入り先が決まった。花齢12年になるから人間では三十歳近くの熟女。手塩に掛けた娘を送り出す日は、早朝5時に目が覚めて、涙ながらに掘り出した。 十分に根回して、慎重に持ち上げる。花嫁の顔を汚さないように白装束を着せた。寂しくなった。
追分の森田家では伸子夫人から素敵な部屋を指定され、丁重に育ててもらえることだろう。 森の小道に面し、日当たりも良く、道行くご近所のみなさまに見て頂けるという絶好の部屋。 お名前も頂戴し、「マダム・ノブコ」と呼ばれるようである。

 


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  大雪の軽井沢 『氷柱の美女』 2024年3月10日

  『氷柱の美女』から『氷の微笑』

「つらら」に取り囲まれた。氷の芸術作品のようだ。
透き通った素肌の美女達は無数に軒下に垂れ下がっている。
先っぽが細く尖がっている。怒ると頭にぐっさりと突き刺さる。
彼女達のご機嫌を気にしながら、折れないように恐る恐ると触ってみた。
ものすごく冷たい肌だった。『氷柱の美女』は官能的な演技をしてくれた。

『氷の微笑』である。悩殺されるのではと、こんな老いぼれに・・。

  

3月8日の軽井沢は大雪だった。
河津桜と紫のラベンダーが満開だった湘南鵠沼とはまるで別世界で白銀一色。
浅間山はすっぽりと雪に埋もれて、山頂付近は湯煙と雲に包まれている。
真っ白なお菓子、ショートケーキのような美味しそうな山姿。

極寒の軽井沢の夜は、珍しくスコッチウイスキー(秘蔵15年バレンタイン)を楽しんだ。 その夜、バグパイプの音色とタータンチェックのスカートをまとった髭つらの男の夢を見た。スカートをはく男なのか・・・ 悪夢(笑い)

 


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  「自然に帰れ」 AI待望論      2023年8月20日

 「自然に帰ろう」・・「帰れ」よりも、
軽井沢の庭は雑草で荒れていた。鳥の餌台も見えない。
小さな庭の中に道筋をつける野良仕事を始めた。
雑草を取り除きシートで覆い、その上に細かな軽石を敷き詰めた。
軽石は白いので小道は石庭のような景観になった。
緑と白のコントラストは山野草の美しさを強調している。

 

孫、悠真の手伝いも加わり庭仕事は思うようにはかどった。
軽石の広場と小道で歩きやすくなり、小さな野草の姿を手に取るように観察できる。
牧野富太郎博士のように野山の植物を愛し自然を大切にしたい気持になった。

赤松の大木に真っ赤な夕日が照らし出された。夕闇が来た。

  哲学的瞑想の時間。

白ワインを一本飲み終わり、ランプの灯の下で独り言をつぶやいた。

   

(デジタルネイティブ、生まれながらにAIが当たり前世代の「悠真」は朝から晩までネット漬けだ。軽井沢の友人、水彩画家フジコさんはナチュラリスト。自然の中で咲き誇る草花を描いている。14歳の「悠真」は、相川宅で80歳代の古老仲間を相手に対話に加わるが、話題は癌防止のための食生活だった。古老達は自分の頭で物事を考え判断することをやめたようだ。)

   「文明の幼児化」
単純なコトバが社会を動かすという。
人々は自分の頭で物事を考え判断することをやめる。
SNSの若者は幼児コトバを好み、「オトマトベ」を乱発している。
大人になるよりも、子供であろうとしている。
AIにまつわる杞憂話は多い。

  人々はAIで物事を考え判断する
これで知的弱者にたいする差別はなくなるだろう。
誰もが知的労働はAIに任せて、自然に戻れる。
自由で平等な自然状態を取り戻し、善良な人間性を回復させる。
ルソー思想はAIによって実現されるだろうか・・・・。

      

(ディドロとダラベールの「L'Encyclopedie」は紙の冊子だった。羊皮の表紙で製本されていた。その豪華な存在は人類の知識を誇らしげに示してくれた。今では「失われた紙の文化」となった。あらゆるものがデジタル世界に吸収された。)

  「デジタル・パラダイムシフト」
緑の地球を守り、限りある資源を有効に使い、人間・社会・地球環境の持続可能な発展。
このようなサステナブルとSDGsはデジタル化によって達成されるに違いない。
AIは決して敵対するものでなく、人間のために生まれて、人間に貢献する「しもべ」である。 AIが人間の知的ハンディキャップを支援してくれる。

  紙文化は終わる。
紙に代表される知的エリートの時代も終わる。
知的差別の根源は、知的エリートが勝手に作り出したものだった。

学歴社会や高度な知識を必須とする文明は知的エリートの産物。
旧体制の大学やメディアは消え去り、新聞や書籍、放送なども滅びるだろう。
これは情けない現実だが、悲劇的に嘆くよりは喜んで受け入れていこう。

  「MassMediaからMyMedia」
「マスメディアからマイメディアへ」と、すでにSNSなどで若い世代は大胆に変わっている。 大学に行かなくとも農村から、僻地から、お金がなくても世界中に情報を発信している。 マスメディアは必要なくなりマイメディアだけになるだろう。
誰もが新聞や書籍、放送など勝手気ままに運営できる。
著作権や情報の信頼性など問題点は自己責任で解決される。
「情報の主体性」は自己責任で守っていく。

     すでにSNSリテラシーは育っている。

   

(スマホは植物事典にもなる。高峰高原ハイキング中に見つけた山野草を写すと名前を教えてくれた。スマホGPSは老登山家の徘徊ルートを探知してくれた。)

   「自然に帰ろう」
知的差別なき時代になるとAIの支援によって、人類は余裕ができて緑の地球を守り続けることに集中できる。 人間は知的負担をAIに任せて、汗を流し体を使うという健康的な労働に全力投球できる。 そして性欲、物欲など本能的人間の欲望を原始に回帰したかのように謳歌できる。 ルソー思想の「自然に帰れ」を世界中で目指そう。そして平和 !!

  カメのAI待望論になった。
今宵は冷えてきたので日本酒を燗にしよう。

関連記事

(1)「万巻のSNSを読み、AIの道を行く」 新しい時間の発見 2023年3月1日

(2) 恵みの葡萄 「オノマトペ」と「アブダクション」  2023年7月20日

(3) 『老人と海』 ChatGPTはトリックアート  2023年4月18日

(4) 「第三の知脳」 AIチャット「ChatGPT」  2023年3月

(5)  軽井沢 『見返り美人』 ギボウシと苔庭  2022年8月10日


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カメの庭 軽井沢 「マムシグサ」と「ヒトリシズカ」  2023年5月16日

5月連休明けの軽井沢は新緑の真っ最中だった。小さな山野草の庭は一面の若葉に輝いていた。
庭に設置した小鳥小屋は10年もたつと古民家のような趣になっている。古びたランプも骨董品のような姿になった。

庭の小道に沿って「マムシグサ」が延びていた。まるで蛇コブラが立ち上がったような不気味な姿である。
茎の柄模様や苞の形がマムシに似ている。マムシグサは毒があるから食べられないが横に生えている「行者ニンニク」は食べられる。
摘まんで口に入れるとニンニクのような味がした。さらにその横に「ヒトリシズカ」の可愛らしい真っ白な花を見つけた。

「ヒトリシズカ」は「1人静」と書く。実に見た目も可憐でかわいらしい花である。その名の由来は、「静御前」であるという。
源義経の愛人だった白拍子「静御前」が1人舞うような姿に見えるからだ。

「静や静、静のオダマキ繰り返し〜」

マムシグサやウラシマソウ、チゴユリとナルコユリなど山野草の新芽と葉に埋もれて、高原の新緑を謳歌した。


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カメの庭  軽井沢  「秋の夜は更けて」      2022年10月6日

               "秋の夜は更けて
                 すだく虫の音に
                  疲れた心、癒す
                   吾家の窓辺"

                 

   
  「朋あり遠方より来たるまた楽しからずや」

仙台・作並から朋が来てくれた。
50年来の朋友、澤井御夫妻である。

              
お二人の出会いは「財産目当て」の縁で熱く結ばれた。
澤井先生の趣味は、ジャズ喫茶めぐり、写真、ハイレゾオーディオなど多彩。
素敵なアルバムを眺めながらアンログLPを聴くのが憩いの一時であると熱く語る。

     懐かしい昔話を語り合い、思い出を飾った。
        静かにほのぼのと 倖せの秋の夜は更けていった。


関連記事 作並のオーベルジュ澤井亭

https://saitotac.jp/YTtohokuSawa.htm


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       ロマンスグレーのススキの穂  2022年9月24日

  9月22日、軽井沢は冷え冷えとして寒いくらいだ。

           

台風一過、ススキの穂は寂しげに揺らいでいた。
枯れススキではなく、白髪の老人、ロマンスグレーのようで気品がある。
それに比べ、私は禿げて辮髪(ベンパツ)。
清時代の宦官頭だ。映画『ラストエンペラー』を想う。

浅間山は低い雲に包まれ、麓の離れ山だけが見えた。
高峰の稜線は、まもなく初雪で白くなるだろう。

栗の実は例年よりも多く落ちていた。柔肌のキノコは笑っていた。
赤松に絡まるツタは赤く色づいてきた。まもなく紅葉が始まるだろう。
冬支度のために、早々にマキが積んであった。
ストーブの炎が恋しい冬がやってくる。

              今宵は熱燗に決めた。

 

           A                                   B                                         C

A  水引(ミズヒキ) 紅白に見える花序が水引に似ている。

B  秋明菊(シュウメイギク)  秋の風にそよぐように咲く姿は風情がある。

C  桔梗(キキョウ) 秋の七草、愛される日本の花。


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    「黄昏の灯は ほのかに点りて」        2022年8月26日

夕暮れにランプを点けた
  『山小舎の灯』を口ずさむ。

       "黄昏の灯は ほのかに点りて
          懐しき山小舎は 麓の小径よ
          想い出の窓に凭り 君を偲べば
           風は過ぎし日の 歌をば囁くよ"

  
 

1947年(昭和22年)に発表された歌謡である。
あの頃は新潟に住んでいた。信濃川と萬代橋の花火。
懐かしい新潟時代を思い出す。

庭の小径に「シュウカイドウ」が咲いている。
花の枝が長く、真ん中に小さな花弁が付く。
下向きに咲き、お淑やかだ。

   ”秋到来”を告げる。

軽井沢は、寒いくらいに涼しくなった。 

 


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  『見返り美人』 ギボウシと苔庭  2022年8月10日

  小さな苔庭に「擬宝珠」が咲いた。
  ギボウシと書けば親しみやすい。

まっすぐ伸びた茎は、乙女の細いうなじのようで気品がある。
その優美な茎先に筒状の花をいくつもつける。
ギボウシは、小さな1つの花を1日しか咲かせない。

  花の命は短く、はかない。
  それだからこそ愛おしくなる。

ギボウシは、木陰で涼しげな立ち姿を披露してくれる。
ふと振り向く和服姿を描いた美人画を見ているようだ。
ギボウシの苔庭は『見返り美人』のいる浮世絵になった。

自然のままの苔庭
日陰の山野草を育てたい。地味な里山のような景観にした。
山麓やカラマツの林の中で見つけた山野草を植えた。
出来るだけ自然のままの姿にして、素朴な緑の色彩でまとめた。
野草の葉は、様々な緑色になり緑のグラデーションを楽しめる。
 

ロックガーデン
キボウシやシュウカイドウ、斑入りイワミツバなど山野草を植え込み細い山道を造った。
周りに苔むした溶岩石を集め、積み上げてロックガーデンのような風情になった。

      

 記念切手

『見返り美人』は1946年に記念切手として発行された。小学生の頃、私は新潟市に住んでいて切手収集が大好きだった。学校の帰り、新潟中央郵便局へ寄り道することが楽しみだった。

『見返り美人』の「見返り」の意味はよく理解できなかったが、緋色の衣裳を身につけた女性の姿に魅了された。今でも大切に保存している。

 菱川師宣の浮世絵

17世紀の浮世絵師「菱川師宣」は、女性を美しく見せる演出法として、歩みの途中で後方に視線を送る姿を描いたという。「モナリザの微笑」にも匹敵できるような芸術性がある。

ギボウシのまっすぐ伸びた茎と薄紫の細い小さな花は、高貴で落ち着いた雰囲気を与えてくれる。

  これこそ苔庭の『見返り美人』であると妄想した。


 関連記事
軽井沢  ロックガーデンを造る    2022年5月30日 
https://saitotac.jp/AvKaruzawa.htm

軽井沢 「イワミツバが咲き乱れる小さなロックガーデン」  2022年7月1日
https://wni30fioix9p.blog.fc2.com/blog-entry-36.html

 

 


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     「イワミツバが咲き乱れる小さなロックガーデン」  2022年7月1日

7月になり軽井沢で「斑入りイワミツバ」は細かな可憐な花を付けてくれた。
15年前に園芸種として植えた可愛らしい小さな草花だった。

              

淡い緑色の葉は白で縁取られている。
緑ばかりの庭一面が霜降りのように白くなり、
素朴な山野草園にとり、力強いアクセントになった。

自然のままの姿で日陰の山野草を育てたい。
地味な里山のような景観にした。
山麓やカラマツの林の中で見つけた山野草を植えた。
出来るだけ自然のままの姿にして、素朴な緑の色彩でまとめた。
野草の葉は、様々な緑色になり緑のグラデーションを楽しめる。

「斑入りイワミツバ」の葉は、白で縁取られていることがよくわかる。
もしかして毒性なのか、虫も寄ってこない。

そっと柔肌のような若葉に触れてみた。
 
詳しくは、下記のブログをお読みください。

https://wni30fioix9p.blog.fc2.com/blog-entry-36.html 


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          「高峰高原のレンゲツツジ」                   2022年6月25日

 

6月25日、蒸し暑い軽井沢で過ごした。気温28度もあり体感温度はさらに高い。

標高2,000mの高峰高原まで涼みに行くことにした。

朱色したレンゲツツジが涼しげに咲いていた。 

             

カラマツ林に囲まれた熊笹の原っぱに群生し、枝先に2〜8輪ずつ花を付けている。

            "冷たくないのかい"   深い霧に包まれる早朝もあるだろう。

            "寂しくないのかい"    闇夜の草原に嵐もくるだろう。

 清純なレンゲツツジを口説いてみた。 

濃淡ある朱色の花には毒があるから、鹿や鳥など動物は一切口に触れないという。

         "なるほど"

 パトロンがいなくても、自生できる強靭な美女達なのだ。

濃厚接触だけはやめておいた。

 


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       ロックガーデンを造る        2022年5月30日 

         
         『直 指 人 心、見 性 成 仏』

                       "ひたすらに坐禅をして自己をみつめる。"

                                                          達磨大師のお言葉。

          枯山水の名園『龍安寺の石庭』はあまりにも有名。
          しばし禅僧の真似事を試みて瞑想した。 

      

手造りのロックガーデンは石庭のような風情になった。
軽井沢の小さなロックガーデンは筑10年もの歳月を経ている。
浅間山の噴火で出来た溶岩石を集めて積み上げてきた。

岩石は、ゴツゴツした自然の雰囲気が出るように配置した。
溶岩石は軽いから積み重ねが簡単である。
高低差を作り、立体感を出すことができた。
隙間には、ゆうすげやキスゲ、ギボウシとユキノシタなど山野草を植え付けた。

    可愛いチゴユリと一輪草も咲いた。

黒い溶岩石に緑の苔が生えて、大きな盆栽庭のような雰囲気。
白砂を敷き詰めたら溶岩石と野草の塊は、まるで海に浮かぶ小島のように見える。
     枯山水ではなく緑山水。
新緑に囲まれ、初夏のそよ風と野鳥のさえずりだけが聞こえた。
苔生すロックガーデンは静寂だった。

           「自分を救うのは自分である」

          これは禅の教え。哲学でもある。

 

  続編

          カメの庭 軽井沢「イワミツバが咲き乱れる小さなロックガーデン」  2022年7月1日

 

  2020年6月のロックガーデンとユキノシタ(動画)

浅間山の夏空に入道雲が湧いてきた。真夏の軽井沢の幕開けだ。音楽はイタリア・ナポリ歌曲「カタリ・カタリ」(つれない心)のピアノ演奏。

 


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        「ようこそ菜の花畑へ」                   2022年5月18日

         "菜の花畠に入り日薄れ
             見わたす山の端 霞ふかし
                春風そよふく 空を見れば
                   夕月かかりて におい淡し"      『おぼろ月夜』

       

 

浅間山を望む佐久・瀬戸地区。
「瀬戸の菜の花畑」があった。

北に浅間山を望み、南に八ヶ岳から蓼科までも一望にできる丘陵。約7ヘクタールという広大な敷地に菜の花畑が広がっていた。

もともとは遊休農地だった。
地域起こしの試みとして3年前から菜の花を栽培してきたという。菜の花祭りで、菜種油で揚げた天ぷらを振舞うそうだ。

五月の青空の下「黄色のじゅうたん」を敷き詰めたよう。
「青と黄色」のウクライナカラーになっていた

菜種油で揚げた天ぷらの味は、さぞかし美味いだろう。佐久の真っ青な空と菜の花畑の黄金色。
ウクライナのひまわり畑は戦場になったが、日本の菜の花畑は「平和と幸福」を表していた。


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            「さくら吹雪の浅間山」        2022年4月16日

     「浅間山」は見わたす限り、さくら吹雪になった。

          "さくらさくら
              やよいの空は 見わたす限り
                 かすみか雲か 匂いぞ出ずる
                    いざやいざや 見にゆかん"

       

「浅間山」の残雪は白く筋のように輝いている。
二日前まで極寒になり、ゆき吹雪が舞っていた。
やよいの空は晴天になり、さくら吹雪で「火の山」は包まれた。

                  "さくら さくら いざ舞い上がれ
                      永遠にさんざめく光を浴びて
                         さらば友よ またこの場所で会おう
                            さくら舞い散る道の上で"


                                            「森山直太朗・作詞曲」

「この場所」と「さくら舞い散る道」とは小諸北西「飯綱山」である。

   スライド動画(約1分音楽付き)

               


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           軽井沢は大雪                 2022年2月20日

珍しい大雪の軽井沢
30センチの積雪。白銀の世界になった軽井沢に来た。
氷点下10度にも冷え、大きな氷柱が垂れ下がった。
頭上を直撃されたら殺されるだろう。

               
 

小さな庭は一面、真っ白になり鳥の餌台も見えない。
野鳥とウサギの足跡を見つけた。
過酷な真冬に生命の息吹を感じた。

浅間山頂は吹雪いていた。

雪原をスノーシュを付けて歩いてみる。
よろよろと老人特有の足取りになる。
ストックが頼りだ。白樺林を徘徊してみる。

                 極寒の白夜は、ホットワインにしてみよう。


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                   軽井沢の日々  2008年          

信州の北東部に位置する軽井沢は避暑地として有名ですが、私の住んでいる追分は軽井沢というよりは御代田や小諸に近く、標高も900メートル前後の高原です。利点は軽井沢のように霧と寒さが少なく、浅間山麓の南に広がり、日照時間も多く温暖な土地であることです。したがって、リンゴ、プルーン、ブルーベリー、カリン、杏、葡萄などの果樹に適した所です。(早春の浅間山)
高原野菜も新鮮で、農家から直送する野菜販売直営店があります。レタス、白土ジャガイモ、キャベツ、辛み大根、キノコなどの地場野菜は生で食べるのが一番。赤ワインに赤カブとその葉の苦みは絶妙な組み合わせです。                                                                           

 (6月 小諸のバラ園)
赤松、栗の木、カラマツなどの森が点在しています。
追分には戦後の満州からの引揚者が開拓した農家もあります。開拓者は、浅間山の火山灰と溶岩による不毛の荒れ地を大変なご苦労によって農地に変えました。別荘地とは違った苦難の歴史を知りました。私も1946年に中国青島から母親に連れられて引き上げて来ましたから、敗戦後の中国で屈辱と数々の悲劇にあった同胞のお話には心が痛みます。

(晩秋の高峰)

真夏の入道雲は大好きです。小諸から蓼科と八ヶ岳の方面にもくもくと現れる真っ白な雲が固まり出して巨大な入道雲に変わるとき、強烈な太陽と蒸せるような草原の熱気、これも高原の素晴らしい楽しさです。冷え切ったビールを一杯。その後は冷えた白ワインが続きますね。(真夏の菅平)
真冬は、満天の星空。星座を裸眼で確認できるかどうか老齢の目の検査をします。さそり座らしきものを探しもとめて断念しました。
(自作の巣箱)
 

 
極寒の2月の軽井沢は、人がいなくて実に静かです。雪があるので道など関係なくどこでも歩くことができます。別荘の境目も灌木の茂みも雪が重なり一面の銀世界となり、広々として美しい。雪が多くなれば、スノーシューを付ける雪のトレッキングを楽しむことができます。その後は、熱いお湯割りの芋焼酎を楽しめます。

(真冬の追分)
近くにある御影用水は、もともと水田に引く水を温める目的で造られたものですが、今では英国の田舎のような風景を見せてくれます。
(御影用水)
追分の小道はのんびりして、静かです。早春から真夏までの緑、秋の紅葉、あたりまえの同じ風景であっても足元の野草は変わっています。あそこにあったトリカブトはどこに消えたのだろう。ホタルブクロが思わぬところに咲いていました。


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               軽井沢の友人との日々        

軽井沢の便利なことは信州の山々に日帰りで行くことができることです。北信の黒姫山、戸隠、志賀高原、妙高高原、菅平、四阿山、白根山、白馬岳、上高地、乗鞍岳、美ヶ原、木曽駒、八が岳と蓼科、霧ヶ峰、高峰などを楽しむことができます。なかでも浅間山と高峰は約30分で行け、四季折々の自然を感じることができます。真冬は、スタッドレスタイヤが必要なときもありますが、道は十分に除雪されているので安全です。2月の霧ヶ峰の雪原から360度の展望で眺めることのでき、白銀に輝く北アルプス、中央アルプス、南アルプス、八が岳、浅間の山々の姿は素晴らしい。(白馬と車で霧ヶ峰)



軽井沢の友人の一人、橋本フジコさんは有名な画家です。その作品は、カレンダーから絵葉書まで、数多く印刷されています。2010年8月にはメルシャン美術館で無農薬野菜のマルシェ、お洒落な市場を企画されました。松井田アルスロンガのパプリカも出荷し、協力しました。
(メルシャンでマルシェ)   (40年前の霧ヶ峰)

追分から車で30分、碓井峠を下ると上州松井田宿に行けます。そこにアルスロンガ農園を友人達と開いています。農園の歴史は古く、40数年になると思います。
(アルスロンガの農奴のみなさん)

大河原新太郎君の旧家と広大な農地をそのまま利用させてもらい、今では常時10数名の仲間が集い、楽しく農作業を行っています。その農作業の範囲は、パプリカ、ジャガイモ、大根、玉ねぎ、長ネギ、サトイモ、カボチャ、キャベツ、カボチャ、トマト、小松菜、チンゲンサイ、アーティチョーク、ハーブなど約30種類にもなります。
それだけではなく、ワイン用の葡萄を150本も育てています。さらに、大根を干して燻り、干し柿を干し、味噌と納豆を作り、杏ジャムを作ります。米や蕎麦を試みたこともありました。
(ワイン用葡萄の栽培と杏の収穫)

農業の巨大な実験場ともいえます。集団農場のキブツやコルホーズに似た感じもしました。近所の人々から、怪しげなカルト集団や邪教の集会などとあらぬ疑いの目で見られることもありました。毎月、定期的に集まり、農業に明け暮れて夜は酒盛りを楽しんでいます。世情を憂い、愛国論争もありますが、平均年齢65歳ですからイデオロギーやアカデミックな論争は過去の遺物。お互いに痴呆を諭し合いながら、介護問題や健康問題を話題にして、ひたすら飲んでいます。ピザとフランスパンを焼く。ソーセージを作り燻る。自家製味噌と激辛味噌。餅つき。あらゆることに挑戦と研究の日々が続きます。海外に本場ワインの指導と研修を実施しました。
(餅つき)
浅輪正彦小作頭のお話です。近所の肉屋さんの指導により、豚肉片足一本を塩漬けしました。定期的に塩を加えて一年間漬物用の蔵で保管します。来年の楽しみが出来ました。石窯作りは今年の秋完成目標にします。炭竈用に使えるように入り口を密封させることと木酢液を取るための煙突を付けることが要求されています。上質の粘土が確保できそうなので、煉瓦作りから行う予定です。次回までに設計図を作り具体的に作業を入ります。庭に放置されたままの倒木を薪にする。石窯が出来ると大量の薪の確保が必要となります。
(反省会と飲み会)
大河原御領主のお話です。
先日、高梨子の支配人から熊の掌はいらないかとの連絡がはいりました。せっかくの申し出なので、保管してもらうことにいたしました。申すまでもなく熊掌は中華料理の究極の食材で左手が特に珍重されているようです。本来ならば皮付きで、剛毛の処理がたいへんなようですが。その熊の毛皮は他に利用するためむいてあるようです。手の平はもとのまま、手の甲ははいである、状態のようです。せっかくの機会ですので、慎重に料理して、いつものメンバーで賞味したいと思っております。

新ちゃんのイノシシの解体日記。後ろ足をしばられ、パワーショベルにさかさ吊りにされたいのししは私の背丈より大きかった。内臓はすべて取り除かれてあり、血を洗い流し、ハエがつかないようにホースで水がかけられていたが、・・・肉屋さんは手慣れた手つきで皮下脂肪のところにナイフをすべりこませて、みるみる因幡のしろうさぎのようになっていく。後ろ足はハムに。ロース、ヒレ、はしゃぶしゃぶ、スペアリブ、猪なべ用と切り分けてもらうことにし、残ったものは挽肉にして、ハンバーグとサラミソーセージにすることになった。
アルスロンガ農園の支部として木曽駒高原には島田山荘があります。木曽の御嶽山を望む景勝の地でシイタケ栽培やトウモロコシを育てています。新鮮な岩魚やイノシシ肉を楽しめます。
(岩魚の塩焼き)

誰かの記録。時間をかけた鶏がらスープにするか、貝柱にするか考えています。ストーブも快調で順調に薪のストックをへらしています。ストーブの上に大鍋をおいて、ことこととスープをつくり、在庫のイノシシでも熊でもブロック肉を圧力釜でスープとともに煮れば、箸でくずれるくらいのやわらかさになり、なかなか他では味わえない思いでの味となることは間違いないとおもっています。ワインはやはり濃厚な赤、ストーブの前にそば打ちの板をテーブル代りにおいて床に座り込んで、五色でのワンダーの納会のようなスタイルでやりましょう。目の高さに薪がちょろちょろと燃えて外の寒さなど想像できないような世界になります。 大河原鈴木ピグ料理長欠席の中、彼のレシピに基き、総勢7名が松井田に集まり、「熊の掌の煮込みとブロッコリー添え」と「イノシシのすき焼き」に舌鼓を打ち、吹き出るコラーゲンとエネルギーを、上の畑の整備に汗をかきました。 第3ビニールハウスの設置スペースの整備と、ソバ畑・里芋畑の拡大で、来年は収穫と作業量は倍加することでしょう。

(獅子脅しを作る)
熊肉を頂戴した話。小板橋さんはハンターで毎年熊を数頭しとめているらしいのですが、熊掌は何時も捨てていたとのことです。私のゲテモノ食いが高梨子に知れ渡ってしまって、子のようなことになったわけです。好評であれば、次も期待できるわけです。イノシシの肉も十分ありますので、これからはすこし厚めに切って、松井田ねぎで、すき焼き、焼肉で食べて見ようとおもいます。 今回は油で揚げてあるので濃厚な味になったようですが、基本的にはゼラチンですからふかのヒレと思っていただいたほうがいいでしょう。仕上げのスープが味を決定しますので、これには気合をいれて、ゆめ味の素などケミカルな味付けはさけるべきです。今回は昆布、かつをぶし、オイスタースープ、ねぎ、生姜でしたが、鶏がら、貝柱、とびうお、等々、バリエーションは無限にあるとおもいます。(椎茸の栽培)


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     軽井沢 の山野草       
 日本の原点である里山に学び、山野草の小さな庭をつくりたい。できるだけナチュラルな雰囲気のもの。そんな庭をわざわざつくらなくとも軽井沢の野山には山野草の宝庫をどこにでも見つけることができます。実に物好き変人です。どうしても自作の山野草の秘密の庭つくりがしたい。そこで時間を忘れて、お酒を飲みたい。浅間山麓の溶岩石を集めてロックガーデンにして苔を付けて、日陰の野草を育てました。

スミレ  
世界に400種類あるといわています。日本では40種類で私の庭には5種類あります。タチツボスミレ、ニオイスミレ、コスミレ、マルバスミレなどです。どれもが野生で、種が飛んで増えています。

アマドコロとナルコユリ
弓状に伸びる茎に葉を付けて、白い小さな花を付けました。葉には白い斑があります。ナルコユリも似た姿をしていました。野生のギボウシとオニツダを大量に植えて、野草の群落を演出しました。たしかに野草の配置は大切で、それによってナチュラルに見えるようになります。近くの森で採取したギボウシ、スミレ、シダ類を岩の周りに植え付けました。さらにイカリソウ、ツボサンゴ、ヘビイチゴ、ホタルブクロ、ヒトリシズカなどを次々と植えて、雑然としています。 


ヤブラン 
真夏から初秋に紫の花が開きました。
ホタルブクロ
赤や白の花を数輪下向きに咲かせます。風に揺らぐ風情はなかなか優雅です。
多くの採取は、軽井沢だけではなく、木曽や黒姫山、菅平、蓼科などの山林で春夏に行いました。もちろん各地の野草園でも購入しました。その種類は以下のとおりです。

ギボウシ、スミレ、ユキノシタ、ヒメシャガ、ショウジョウバカマ、エビネ、イチリンソウ、クマガイソウ、レンゲショウマ、チゴユリ、マイズルソウ、ダイモンジソウ、カンアオイ、アジュガ、クリスマスローズ、ムスカリ、水仙、クロッカス、イワカガミ、 カタクリ ユキワリソウ、ヤブレガサ、ケマンソウ、スズラン、アスチルベ、フウロソウ、トラノオ、タデソウ、ミズヒキ、ツボサンゴ、ツワブキ、ドクダミ、オダマキ、福寿草、ユキノシタ。

ギボウシ
日陰の庭の主役はギボウシです。野生のものから購入したものまで10種類を植えました。重ねた葉の美しさ、紫の花も可憐です。苔生し岩の間にオシダとタマシダを配し、蓼科で採取した野生のエビネとチゴユリ、マイズルソウを混ぜてみました。シダ類は、春に黄色の新芽を出し、茎は黒いですが日々緑色した葉が伸びてきて美しくなります。巨大なオニシダの群は太古のジャングルのような雰囲気になります。早春、まずスミレが咲き、ケマンソウと福寿草と続きます。野生のヘビイチゴの白い花、赤い実はアクセントになります。ヒトリシズカの水平に伸びる白い雄しべ、一本の花穂が伸び上がってきます。

タデソウとミズヒキ
白い糸のように咲くミズヒキや赤い小豆のようなタデソウは秋の花です。

マムシグサ
ユキモチソウまたはマヌシグサともいわれ、まるで蛇のコブラが立ち上がった姿に似ています。サトイモ科の球根で、早春の林にその姿を見ることができます。似たものにクマガイソウがありますが、これはラン科に属し全く違う種類です。

ホトトギス
初めて見たとき、その花の色がややグロテスクに思いました。ユリ科の野草の名花です。

チゴユリ
ひっそりと白色の小さな花。群落になりました。マイズルソウこれも小さな白い花を付けます。やがて愛らしい球形の果実になり、赤くなりました。

アジュガ
紫の葉を持つアジュガ・レプタンスは外来種ですが、次々とランナーを伸ばし地面を覆いつくす、丈夫なグランドカバーです。

コケサンゴ

コケサンゴも濃い紫色した葉を持っていて、アジュガに似ています。春先にピンク色に近い白い花が咲きました。

イワカガミ イワカガミは高山植物です。つやつやした葉が特徴で、小さな赤い花を付けます。岩壁の雰囲気にしてイワカガミを大切にしています。

クロッカス
冬にかれた草類や落ち葉が残っているところに、いち早く咲くクロッカス。

ムスカリ
ムスカリの球根は晩秋に植えて、腐葉土で厚くマルチングしました。毎年、同じ場所に芽が出てきますが、小さな花しか咲きません。

クリスマスローズ
松井田の友人宅から貰ったクリスマスローズは巨大に成長し、まるでツツジかシャクナゲのような灌木のようです。

森の草花にとって生育条件は、根元が涼しく、葉には木漏れ日がさし、腐葉土で覆われていることです。早春の新芽、真夏の様々な緑、秋の紅葉と落ち葉、真冬の雪に覆われた枯れた姿、同じロックガーデンでも趣と風情があるものです。
凍てつくような冷たい風や霜のなかで、じっとこらえている草花の球根を讃え、熱燗で乾杯。

巣箱と餌台をつくりバードウォッチング
所有者のわからない隣の林の木に5個の巣箱を掛けました。シジュカラ用に小さな穴をあけたものです。初夏には全部の巣箱に彼らは入り込み、子育てしていました。餌台を2か所に設け、水飲みもできます。巣箱の名前は、帝国ホテル、オントロジの館などと命名。朝夕の野鳥の声を聞きながら、庭の手入れをします。


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      軽井沢の動画         


    「ユキノシタ」を愛でる  2020年7月



7月末になり、梅雨明けもまじかだ。
「ユキノシタ」の真っ白な小さな花が咲いた。

「ユキノシタ」を群生させて苔と岩の庭を作った。「雪の下」や「ゆきのした」と書くと和風の花に聞こえる。

湿った岩の間に自生する「ユキノシタ」。
「雪の下」は白い花を雪に見立てたものと言われている。英語で「Strawberry Geranium」と綴る。

花は細い花茎を20p程度に伸ばし、上部に円錐状の小さな花を咲かせる。

フェンスの向こう側は赤松の森。鳥の巣箱を10個作りシジュカラの楽園にした。

山麓やカラマツの林の中で見つけた野草を植えた。野生のギボウシ、一人静、マイズルソウ、チゴユリなど雑多に植えた。出来るだけ自然のままの姿にして地味な緑の色彩でまとめた。


浅間山の夏空に入道雲が湧いてきた。真夏の軽井沢の幕開けだ。

音楽はイタリア・ナポリ歌曲「カタリ・カタリ」(つれない心)のピアノ演奏。

 


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  「自然風の日陰の庭を演出する」  2020年7月

日陰の草花や葉っぱのグラデーションを楽しむ。

アジサイ
雨にぬれて美しい。ピンクや青色の花を咲かせる。色々な花色が揃っている。
白い小さな花を付けるアナベルというアジサイは大好きだ。

アナベル
アメリカアジサイの名前である。
学名は「Hydrangea arborescens ‘Annabelle’」となっている。「Annabelle」という名前に昔からこだわりがある。

『アナベル・リー』
「Annabel Lee」は19世紀アメリカの作家エドガー・アラン・ポーが残した有名な詩。

It was many and many a year ago,
In a kingdom by the sea,
That a maiden there lived whom you may know   
By the name of ANNABEL LEE
And this maiden she lived with no other thought
Than to love and be loved by me.


昔々のお話
海のほとりの王国に
一人の娘が住んでいた
その子の名前はアナベル・リー
いつも心に思うのは
僕への愛と僕の愛


7月は自然風の日陰の庭を演出した。
アナベルは見ごたえのある日陰の庭の骨格になった。

音楽はピアノとバイオリン 「Long Long Ago」





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   浅間山  黒斑山に登った。  2020年6月
 

外輪山の最高峰
2020年6月10日 初夏
黒斑山(2,404m)に登った。
浅間山(2,568m)外輪山の最高峰。

You raise me up,
so I can stand on mountains;
You raise me up,
to walk on stormy seas;

あなたの励ましで、
山頂に立つこともできる
あなたの力づけで、
荒れすさぶ海もわたろう


生きる勇気を与えてくれる。
この歌詞を励みに登った。

気温28度と異常に蒸し暑く快晴。
朝8時40分に車坂峠を出発した。
イワカガミの華麗な姿。
 





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   「シジュウカラの巣」   軽井沢の初夏       2020年7月


 久々に浅間山を眺めた。
 かわらぬ雄大な姿に感動した。

     "からまつの林を過ぎて、
      からまつをしみじみと見き。
       からまつはさびしかりけり。
       たびゆくはさびしかりけり。"

          「北原白秋」


浅間山にまつわる歌も大好きだ。     

    "火の山の麓の村よ
      懐かしのふるさと
       花に木に梢の鳥に
        光みてるわが里"

     『そばの花咲く』


「火の山」浅間山を描く素敵な歌詞である。

別荘の前は赤松が点在する雑木林である。
10年前から巣箱を10個作った。
シジュウカラという小鳥の巣のためだ。

草むらに隠れた巣をよく見たら卵みたいなものがあった。
5個の卵を発見。
大きさは1.5pくらい。
ちょっと音を立てると親が来たのかと勘違いして口を大きく開けた。
無事に育ってくれと・・・祈った。

 

  約5分の短いスライド・アルバム(動画)です。音楽は『Water Wide』英国民謡


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カメの庭  「啄木鳥(きつつき)の訪問」  森の木工職人
                          軽井沢の秋  2020年10月

浅間山に紅葉が始まった。10月末になると山麓の「カラ松」は黄色に変わっていく。「カラ松」に絡まる「ナナカマド」は黄色から赤色に変わる。高原の秋はあっという間にやってきた。
古い巣箱に「啄木鳥」が飛んで来た。

金づちで釘を打ち付けるようにくちばしで巣箱をたたく。
トントンと、まるで木工職人がいるようだ。
この古い巣箱は「ジジュウカラ」のために10年前に作ったものだ。巣箱にもうひとつの入口を作りたいのか。いらぬお節介だ。

啄木鳥は森の世話人ともいわれている。
森の木々のあちこちに穴をあけてくれ、
小鳥やリスなどの絶好の住処を提供してくれる。小穴は巣や餌を隠す場所にもなる。
啄木鳥は大工職人なのだ。

啄木鳥という鳥はいない。キツツキ科という分類名である。木をたたく鳥をまとめてキツツキと呼ぶ。最もよく姿を現すのは「アカゲラ」である。

毎秒およそ20回もの速度でくちばしの先端で木を叩きつける。「木を啄む(ついばむ)鳥」であることから「啄木鳥」という。

啄木鳥のトントンと仕事をする姿は一心不乱。
まるで私の人生のようだ。
いらぬお節介だけで過ごしてきた。
私は哀れな世話役だった。

  約3分間の動画です。望遠撮影のため一部映像に乱れがあります。



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 追分

信州の北東部に位置する軽井沢は避暑地として有名ですが、私の住んでいる追分は軽井沢というよりは御代田や小諸に近く、標高も900メートル前後の高原です。利点は軽井沢のように霧と寒さが少なく、浅間山麓の南に広がり、日照時間も多く温暖な土地であることです。したがって、リンゴ、プルーン、ブルーベリー、カリン、杏、葡萄などの果樹に適した所です。

 

軽井沢の魅力

軽井沢の魅力は、そこをベースにして信州の山々を日帰りで訪れることができることです。浅間山、高峰山、湯の丸高原、草津白根、菅平、八が岳と蓼科、霧ヶ峰、黒姫山、戸隠、白馬などの山々を楽しんでいます。極寒の2月の軽井沢は、人がいなくて実に静かです。雪があるので道など関係なくどこでも歩くことができます。別荘の境目も灌木の茂みも雪が重なり一面の銀世界となり、広々として美しい。雪が多くなれば、スノーシューを付ける雪のトレッキングを楽しむことができます。

(写真左)シジュカラの巣と雛         (写真右)晩秋の落ち葉

 


日陰の野草

日本の原点である里山に学び、山野草の小さな庭をつくりたい。できるだけナチュラルな雰囲気のもの。そんな庭をわざわざつくらなくとも軽井沢の野山には山野草の宝庫をどこにでも見つけることができます。実に物好き変人です。どうしても自作の山野草の秘密の庭つくりがしたい。そこで時間を忘れて、お酒を飲みたい。浅間山麓の溶岩石を集めてロックガーデンにして苔を付けて、日陰の野草を育てました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(写真右)  孫とスキーを楽しむ       (写真左)   イワナ釣り

 

スミレ  世界に400種類あるといわています。日本では40種類で私の庭には5種類あります。タチツボスミレ、ニオイスミレ、コスミレ、マルバスミレなどです。どれもが野生で、種が飛んで増えています。

アマドコロとナルコユリ
弓状に伸びる茎に葉を付けて、白い小さな花を付けました。葉には白い斑があります。ナルコユリも似た姿をしていました。野生のギボウシとオニツダを大量に植えて、野草の群落を演出しました。たしかに野草の配置は大切で、それによってナチュラルに見えるようになります。近くの森で採取したギボウシ、スミレ、シダ類を岩の周りに植え付けました。さらにイカリソウ、ツボサンゴ、ヘビイチゴ、ホタルブクロ、ヒトリシズカなどを次々と植えて、雑然としています。

ヤブラン 真夏から初秋に紫の花が開きました。   

ホタルブクロ 赤や白の花を数輪下向きに咲かせます。風に揺らぐ風情はなかなか優雅です。                           
多くの採取は、軽井沢だけではなく、木曽や黒姫山、菅平、蓼科などの山林で春夏に行いました。もちろん各地の野草園でも購入しました。その種類は以下のとおりです。

ギボウシ、スミレ、ユキノシタ、ヒメシャガ、ショウジョウバカマ、エビネ、イチリンソウ、クマガイソウ、レンゲショウマ、チゴユリ、マイズルソウ、ダイモンジソウ、カンアオイ、アジュガ、クリスマスローズ、ムスカリ、水仙、クロッカス、イワカガミ、 カタクリ ユキワリソウ、ヤブレガサ、ケマンソウ、スズラン、アスチルベ、フウロソウ、トラノオ、タデソウ、ミズヒキ、ツボサンゴ、ツワブキ、ドクダミ、オダマキ、福寿草、ユキノシタ。

(写真左) 農業実習

ギボウシ
日陰の庭の主役はギボウシです。野生のものから購入したものまで10種類を植えました。重ねた葉の美しさ、紫の花も可憐です。苔生し岩の間にオシダとタマシダを配し、蓼科で採取した野生のエビネとチゴユリ、マイズルソウを混ぜてみました。シダ類は、春に黄色の新芽を出し、茎は黒いですが日々緑色した葉が伸びてきて美しくなります。巨大なオニシダの群は太古のジャングルのような雰囲気になります。早春、まずスミレが咲き、ケマンソウと福寿草と続きます。野生のヘビイチゴの白い花、赤い実はアクセントになります。ヒトリシズカの水平に伸びる白い雄しべ、一本の花穂が伸び上がってきます。

タデソウとミズヒキ
白い糸のように咲くミズヒキや赤い小豆のようなタデソウは秋の花です。


マムシグサ
ユキモチソウまたはマヌシグサともいわれ、まるで蛇のコブラが立ち上がった姿に似ています。サトイモ科の球根で、早春の林にその姿を見ることができます。似たものにクマガイソウがありますが、これはラン科に属し全く違う種類です。

ホトトギス
初めて見たとき、その花の色がややグロテスクに思いました。ユリ科の野草の名花です。

チゴユリ
ひっそりと白色の小さな花。群落になりました。マイズルソウこれも小さな白い花を付けます。やがて愛らしい球形の果実になり、赤くなりました。


アジュガ
紫の葉を持つアジュガ・レプタンスは外来種ですが、次々とランナーを伸ばし地面を覆いつくす、丈夫なグランドカバーです。


コケサンゴ
コケサンゴも濃い紫色した葉を持っていて、アジュガに似ています。春先にピンク色に近い白い花が咲きました。

イワカガミ イワカガミは高山植物です。つやつやした葉が特徴で、小さな赤い花を付けます。岩壁の雰囲気にしてイワカガミを大切にしています。

クロッカス
冬にかれた草類や落ち葉が残っているところに、いち早く咲くクロッカス。

 

    ムスカリ
ムスカリの球根は晩秋に植えて、腐葉土で厚くマルチングしました。毎年、同じ場所に芽が出てきますが、小さな花しか咲きません。

クリスマスローズ
松井田の友人宅から貰ったクリスマスローズは巨大に成長し、まるでツツジかシャクナゲのような灌木です。

森の草花にとって生育条件は、根元が涼しく、葉には木漏れ日がさし、腐葉土で覆われていることです。早春の新芽、真夏の様々な緑、秋の紅葉と落ち葉、真冬の雪に覆われた枯れた姿、同じロックガーデンでも趣と風情があるものです。
凍てつくような冷たい風や霜のなかで、じっとこらえている草花の球根を讃え、熱燗で乾杯。

    (写真右) ロープウェイのジオラマを作る

巣箱と餌台をつくりバードウォッチング
所有者のわからない隣の林の木に5個の巣箱を掛けました。シジュウカラ用に小さな穴をあけたものです。初夏には全部の巣箱に彼らは入り込み、子育てしていました。餌台を2か所に設け、水飲みもできます。巣箱の名前は、帝国ホテル、オントロジの館などと命名。朝夕の野鳥の声を聞きながら、庭の手入れをします。

                                                   



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