2015年    松井田便り   アルスロンガ農園      

 これはアルスロンガ農園の松井田合宿におけるドキュメントです。その内容は、松井田殿下である大河原卿の厳かな松井田便り、そして上野執事と浅輪小作頭やその他農奴仲間によるメールのやり取りで、年間の過酷な日々を生々しく伝えています。編集は農奴上等兵「カメ」がしました。 なお、文脈と写真は無関係です。関連リンクもご覧ください。


2015年1月6日      大岡流カルパッチョ、秤風ヒラメの皮のクリから焼き
大河原>  暮れの合宿は盛会でした。参加人数25人、宿泊者23人は、この時期としては最多ということになります。
蔵座敷を開放し、3人が火の気のない蔵に寝袋でとまりました。実際は、安藤ヘイカは最後までがんばりましたが、あとの二人はおもやの炬燵に逃げ込み、足を突っ込んで寝ることになりました。
おかげさまでイブリガッコの漬け込みも無事におわりました。昨年は柿の皮をふんだんに入れましたが、今年はほとんど入っていません。燻煙は昨年より十分におこないました。出来上がりがどうなるかは開けてみてのお楽しみです。
松井田のもちも、つき手が熟練したためか、蒸しの技術が向上したのか、見事な出来栄えで、均一でよく伸びて、絹のような滑らかさ、のど越しのよさも抜群でした。幸いのどに詰まらせる人も出ないで、無事に終了しました。

今年のヒラメづくしも期待にたがわぬ豪華なものになりました。いつもの、刺身、こぶ締めはいうにおよばず、大岡流カルパッチョ、秤風ヒラメの皮のクリから焼き、ヒラメの蒲鉾、が加わり、さらに圧巻は和美風ヒラメのから揚げで、とても一回で食べつくすことはできませんでした。この伝統がこれからも続くことを祈るばかりです。

2014年は記録的災害の年でもありました。2月15日の大雪は松井田の家に大きな爪痕をのこしました。ストーブの煙突が根元からなくなっていましたが、それ以上に屋根被害はおおきいものでした。
立派な足場を組み、屋根を歩き回ると、ダメージがますますおおきくなるとのことで、ずり下がってきた瓦を、並べ替えるのではなく一列そっくり取り除くという応急的な処理でしのぎましたので次の大雪の時はどうするのか見当もつきません。
大雪の時に倒れ、高野槇に寄りかかったままの樫の木も岡田木材のチームが片付けてくれました直径が40cm位で下敷きになれば命はないでしょう。プロでなくては出来ないわざでした。もう1本、同じ太さの幹一緒に生えていたのですが、それも根元が腐っていて倒れると隣の家を壊す可能性があるというので、きってもらいました。木戸から出られなくなるくらい枝や葉っぱが山になっておかれていましたが、シルバー人材のおばさんたちがすこしづつ、崖に捨ててくれたのでだいぶかたづきました。
幹の方は薪にしますが、燃やすのは忍びないものでもあります。板にひいたり、入れ物や何か置物にでもしてみませんか。
これで雪の後遺症は片付いたことになります。後は蔵の瓦が転がっているのを片付ける必要はあります。
そのほかにも2014年は広島の豪雨、御嶽山の噴火も想像を超えたものでした。冬だけでなく、夏にも災害の可能性はあるわけです。
これからこんなものが続いたらどうなるのでしょう。
家が残っているかぎりは田舎暮らしを続けるつもりです。ご協力をいただかなくてはならないこともあるかもしれません。

1月合宿は、ストーブの前で過ごしたいですね、蔵の中に昭和20年代に焼いた隅俵が10個くらいあるはずです。
これを使って、ストーブをオーブンにする。というのはどうでしょう。
パン、ピザ、ぱい、焼き芋、ローストビーフは、予算の関係で難しいでしょうから、ひき肉や、レバー、山芋、ジャガイモを使うとか、
さんまを使うとかいろいろ、出来るとおもいます。考えておいてください。、
高輪ではパプリカの種をまきました。連休ころには移植できるようにしたいとおもっています。
銅のパイプをつぶさないで曲げる技術、まだ考えています。今度実験するつもりですが、これがうまくいけば冷却器は完成です。薄くそいだ竹を曲げようとする内側にあてがいその内側に鉄パイプを置き、まげようとする銅パイプの内側にワイヤーを通して、フェンスの針金をぴんと張る道具で引っ張るという方法です。今度やってみるつもりです。2015年は平穏な年であることと、皆様方が、けがや病気をすることなく無事に過ごすことが出来るように心からねがっています。 今年もよろしくお願いいたします。

2015年1月8日   大学を辞めて本当に良かった
斉藤>
 なにやら新年から混乱しているようですが、あまり頭に負担なきように願い ます。藤沢も寒い新年となりました。日曜日は近所の老人とテニスですが、この寒 さで故障者も多いようです。松井田のストーブが恋しくなりました。11日の新年テニスを休場して松井 田に行きます。ポンコツさんとの新春の漫談を楽しみにしています。私は今年から断酒して いますから誘惑しないでください。
もちろん協力は惜しみません。酒乱と暴言のこの私ですがそれなりにお手伝いできます。
今年は私のささやかに輝ける最後の年と思えます。年末年始に珍しくペンを握りましたが漢字が書けません。そして文字が小さくて読めないのです。発音も悪くなったらしく子供と孫から聞き取れないというショック。
今頃になり自覚症状を悟り、恐ろしくなりました。大学を辞めて本当に良かったと思いました。輝ける天国は松井田だけです。ただお酒と怪しげな会話だけは我慢したいと思います。

2015年1月9日   15年間松井田合宿の連絡係
浅輪 > 15年間松井田合宿の連絡係をさせて頂きました。無味乾燥で稚拙な文に文句も言わずにお付き合い頂き、有難うございました。
今後私からは、事務的なお知らせのときだけ連絡させていただきます。

ご存知のごとく昨年から、「松井田便り」として新ちゃんから、活動報告と次回合宿の案内をして頂いております。
其の素敵な文章で見事に活動を再現しています。忙しい彼故に協力していただく人を探していました。このたび斎藤孝さんが新ちゃんと連動して「松井田便り」に協力していただくことになりました。皆さんへの合宿案内と参加把握をしていただければ、松井田の運営がスムーズになります。

 

 

つきましては、アルスロンガ農園の皆さんは 次のことをご協力お願いします。
1、参加、不参加の返事は1週間前までにしてください。
2. 参加不参加の返信先は「全員に返信」でお知らせください。
3. 参加人数と参加日時を記入してください。
以上を徹底していただければ参加人数の把握は難しくありません。
協力ほど 宜しくお願い致します。

2015年1月27日    今年は農業センサスの年
大河原>  安いパック旅行のおかげで、今まで行ったことがなかった、出雲大社におまいりして、三朝温泉にとまり松葉蟹をたべて足立美術館をみてきました。ありがたいことです。そのあとはご存じのとおり、忌まわしい事件ばかりで、テレビも見ないようにしていますが。29日から10日間スキーにいってまいります。2月の合宿には、須永さんを、連れて松井田まで行かなくてはなりません。けがをしないように慎重にすべるつもりです。

暮れには造園家カメ先生が暮れの前の松を整えてくれました。トイレの前の椿も風通しがよくなりました。松井田の庭も、荒れるに任せて、見る影もなくなりましたが、空の面積を増やしてやればそれなりに、かわってきます。ほんの狭い空間でも、手を加えればそれなりの空間に生まれかわります。絵になる景色を作ってみませんか。皆さんのセンスに期待しています。

新年の合宿は希望に満ちたものでした。参加者が少ないのではないかと心配しましたが、大岡、遊佐、浅輪、斉藤夫妻、上野、安藤、大河原と結構集まりまして、ブドウのフェンスの針金の張替えをいたしました。、ピカピカに光ったぴんと張られた針金がヘロヘロになった針金と入れ替わると実にさわやかな気分になります。蜂対策も検討されました。今年は、ワインの生産を倍増したいものです。

今回は銘酒も集まりました、越の景虎、一ノ蔵、嘉宝、、エルミタージュのマグナムも2本開けてしましました。
リンゴジュースも飲みごろになってきました。肴は殻つきの牡蠣、イワシのテリーヌ、鮟肝のコンフィ、ナマコ、酒の粕煮(和風のパテといってもいい)、しかし、肴はお酒に圧倒されました。それでもしっかりと飲みました。これからは、お酒に負けない肴も作らなくてはなりません。今年の課題です。

さて、今年は農業センサスの年で、高輪にまで、調査用紙がとどきました。
販売農家という言葉があるようです。経営耕地面積が30アール以上、過去1年間の農産物販売金額50万円以上の規模の農業を営む世帯を言うようですが、20年間で全国では45%減少しているようです。わがアルスロンガ農園の規模も面積としてはあてはまりそうですが、売り上げで、遠く及ばないのが実態です。われわれの活動が販売農家の減少の歯止めになれば立派なのですが。
今、パプリカの苗を作っているところなのですが、培土にカビが生えていて、このままいくと、発芽しないかもしれないのです。
販売農家など夢のまた夢に終わるかもしれません。でも、毎年、新しい楽しみも増えています。
浅輪さんが松永鍛冶屋さんを説得して、ストーブ用の立派な五徳ができあがりました。中蔵から古い炭もとりだしました。
ストーブをオーブン代わりに新しい、レシピを考えなくてはなりません。ダッチオーブンが見直されそうです。
ミンチのさんまやイワシを使った蒸したテリーヌは何回か挑戦しましたが、焼いたパテ・ド・カンパーニュはまだできていません。今年はこれに挑戦してみたいとおもっています。大きなダッチオーブン絵はストーブの中に入らないので四角い、鋳物製の、テリーヌ型をさがしています。これで、ひき肉にゆでたホウレンソウを加えたカイエット、ミートローフ、パン、やケーキなども挑戦してみたいものです。

酒の肴には海の幸が一番だと思います。山国の火を使った料理も捨てがたいものです。遠赤外線を使って根菜ゆっくりと温めた料理、これを深めてみたいとおもっています。ホーローがはがれたルクルゼの鍋が一つあります。これも使ってみるつもりです。昔、ミョウバンをガスバーナーで熱したところガラス状の塊になったことを思い出しました。
出来るならこれで剥離したホーロー部分を補修してみたいとおもっています。
鍋が変われば特別な料理が出来るわけではなさそうです。鍋はプレゼンテーションの手段でしかありますせん。ただ、いつまでも冷めないので鍋料理にはよさそうです。楽しみにしていてください。
では、おげんきで。

2015年1月27日     合宿の出欠は、単純化

斉藤>松井田便り、ありがとうございます。私は今しがた苗場の裏にある秋山郷から帰宅しました。目的地は秘湯の切明温泉です。道中は雪の壁の連続で、小雪崩もあるというスリリングなドライブ。50年前に鳥甲山から降りた和山の部落を懐かしみ、雪見酒と源泉かけ流しの温泉を堪能しました。老人夫婦の無謀な大雪の中のドライブでした。
さて、今回から松井田の出欠連絡係を務めます。宜しくお願いします。日曜日はテニスやら野暮用が多く、残念ながら模範的な出席率を期待できません。

みなさまに対する連絡の御役目はネット環境が比較的良好なのでそれなりに可能です。みなさまの合宿の出欠は、単純化して以下のとおりとします。
(1) その月の合宿の日程と出欠の連絡。新ちゃんの「松井田便り」の後に私からみなさまにメールします。
(2) 出欠の回答は必ず「全員 へ返信」でメールを返して下さい。
(3) 出席者及び参加者(ゲストなど)については、みなさま各位で(2)から判断して下さい。
 

2015年3月5日     パプリカの苗も順調

大河原>このところ日差しがつよくなり、大分あったかくなってきました。このままでいけば去年のような大雪はなさそうですね。
心配していたパプリカの苗も順調にそだっています。数日中に苗床からポットに移し替えるつもりです。
3月の合宿は、じゃがいも、山芋の植え付け、先月の続きでぶどうのフェンスの修復、消毒、イチゴの救出作戦ということになります。

昨年は大雪のため2か月間、手が付けられない状況がつづきましたが、今年の2月の合宿は参加者も多く作業もはかどりました。せんべい布団も寒風にさらすことができました。
主な作業は
1:ブドウの支柱と針金の取り替え:
2:ブドウの消毒
3:パプリカ畑の準備
4:雑草に負けそうなイチゴの救出

いつもお風呂から帰ってから、食事を作っていたのを、反省してストーブのある時期だけでも、事前に、ストーブで温めておき、戻ったらすぐに食事が出来るようにかんがえてみました。結局は、ポトフ、ビーフシチューということになってしまったわけですが、これからは、ましなものを作ってみたいとおもっています。ストーブの上だけでなく、せっかく、立派な「ごとく」を作ったのでストーブの中にいれて、おいしい料理を3月は2月の経験をふまえて、ダッチオーブンを生かした、根菜料理、ビーフシチューのようなじっくりにこんだ料理ストーブをオーブンがわりに活用し、デザートも作ってみるつもりです。
前回、豆腐がうまくできました。その余勢をかって、昨年松井田で作った大豆で、豆腐を作ってみるつもりです。
副産物の大豆のホエイで松井田ネギと豆腐のの味噌汁をつくってみましょう。
前回から使い始めた、ストーブの中に入るダッチオーブンで、テリーヌ、カイエット、パンを作ってみたいですね。
容量がすくないので、酒のつまみ、おやつていおでしょうが。
外の囲炉裏を活用することも必要になるかもしれません。最大のダッチオーブンは外でしか使えません。
自在鍵が壊れているので、新しいものを作る必要があります。うらに積んである薪で特大のものを作ってみませんか。、
私は13日から松井田にはいり、食料の下処理をはじめます。時間に余裕のある方はぜひ13日からお出でください。申し訳ありませんが、上海から孫が来るので、15日にはお先に失礼させていただきます。

2015年4月2日    松井田は杏のはなざかり

大河原>今、松井田は杏のはなざかりです。庭のカタクリ、アズマイチゲは盛りが過ぎて、そろそろ雑草が勢力を増してくる時期になりました。3月の合宿は今井先生指導による、じゃがいもの植え付け、イチゴの救済措置、がメインの作業になりました。
ブドウ棚の針金張りは大岡さんの指導のもと完成しました。
4月はサトイモ、山芋、の植え付け、が主体になります。パプリカの苗は20p程の背丈になりましたが、遅霜が降りると全滅の恐れがありますので悩ましいところです。苗が立派になりすぎると、松井田まで持っていくのが大変になります。東京えは気温が高くなって、先日は温室代わりのプラスチックの箱のふたを取るのが遅れて、ひと箱、蒸し焼きにしてしまいました。痛恨の極みです。
早く松井田に持っていきたいという気持ちでもあります。連休のころ一緒にやってくれる人がいるとたすかるのですが、いかがえしょう。
下の畑の半分はジャガイモが植えられましたので、上の畑の整備が必要になります。落ち葉の堆肥をしっかりとすきこんでおいしいサトイモを作りたいものです。
駐車場に接した空き家の庭をハーブとサラダ用の畑に帰る作業をはじめました。朝のサラダはここから調達するようにしたいと思っています。レタス、ラディッシュ、トマト、キュウリ、ズッキーニを
バジル、パセリ、ディル、コリアンダーなどの香草類も確保したいですね。

食事:前回はカイエット、に挑戦しました。インターネットで網脂、を入手することができ、偶然に、弘武さんの師匠、ティエリー・アルマンさんのカイエット・レシピをインターネットで見つけ、それを参考に、主に、カキ菜を主成分にしてつくってみました。

どうでした。、菜の花の香りがして、肉類控えめで、健康的でなかなかのものではなかったかとおもいます。
まだ網脂が残っていますので、次回もやってみましょう。ゆでた菜の花の水切りをもう少し強くした方がいいのではないかと思っています。
キノコ類、山菜を入れたらもっと薫り高いものができそうです。コシアブラなどは向いているのではないかとおもいます。
そろそろ山菜のシーズンです。山菜博士井上さんにも来てほしいですね。

ストーブのなかに入れることが出来る鋳物製の鍋、これは利用価値があります。前回はタンドリー・チキンに挑戦しましたが。
好評でした。バザーで売りつけられ、デッドストック化していた、タンドリーパウダー?を見つけて、ヨーグルトを混ぜて鶏肉にまぶし、一晩寝かせて、夜、鉄なべをストーブノ中に入れてやきました。火が強すぎて多少焦げましたが、かりかりで香ばしく、これも好評でした。
つくり置きのサラダ、ダッチオーブンで焼いた根菜類、次回も続けるつもりです。
大分気候もよくなってきました。外のいろりの火をたやさないようにして、アウトドア料理もはじめたいですね。
自在鍵もなおして、大きなダッチオーブンを常時かけておいて、根菜類の 煮っ転がしを、寸胴鍋には野菜をたっぷり入れ、ニョクマム味のピリ辛の野菜スープがいつでも味わえるようにしておきたいですね。

先日、孫を連れて北海道に行ったのはよかったのですが、ノロウィルスらしきものに感染し、体中の水分を絞り出してしまいました。体中のアルコールを、野菜のスープに置き換える作業をしているかんじです。野菜のスープのやさしさ、有難さを身に染みてかんじました。おいしいものが出来るように努力するつもりです。 4月は10日の金曜日から松井田にはいり、まっています。 

2015年5月4日   山菜取りにも挑戦

大河原>それはすごい。会うのがたのしみだ。当方も5月18日から6月10日までにピレネー越えまでをやろうと考えています。
みなさん、狂ったように、残りの人生を旅にかけはじめたようですね。すばらしいことです。貴重な時間。有意義に使いましょう。スケジュールを調整して、山菜取りにも 挑戦しましょう。
斉藤>新ちゃん山菜採り、楽しみです。
ところで軽井沢のマンションですが、3月から大規模修繕工事に入りました。昨日現地で理事会の打ち合わせがあり見てきました。建物全体が足場が組みこまれ、シートですっぽりと覆われています。庭にもでることができません。7月初めまでかかる工事です。したがって、軽井沢では外で天ぷらをうげることもできない状態です。ただ温泉と室内での料理は問題ありません。

井上さんが4月23日に行かれるととのことですが、私は海外にいます。このところ家庭内の方針を大きく変更しました。母親の介護という束縛から大胆に解放しました。目下、母親の調子も安定しています。小生も動ける時間は残すところわずかです。体力と知力も劣ってきました。毎月一回、海外に行くことにしました。
3月はバルト諸国
4月は15日からアルバニアとモンテネグロなどバルカン諸国
5月は28日からコーカサス
7月は南アフリカまたはスリランカ
狂ったように海外に行く予定です。この話は今週に会った時に続けます。
大河原>また、よろしくお願いします。井上山菜博士にもメールを送っておきました。
お目にかかってまた相談しますが、連休前に松井田に行くつもりです。先生もいかがですか。パプリカの植え替えもありますし、山菜はどうやっても楽しみたい。という気分です。やはりキノメドキはもともとおかしなひとだけでなく、頭がおかしくなる季節カモしれませんね。薫り高い山菜で、お寿司をつくり、ふきみそ、せりのひたし、つくしの炒め物、などなど、酒がますますおいしくなりますね。
シードルもいい味になっているでしょう。そばのガレットもいいですね。お目にかかるのを楽しみにしています。


 



2015年5月4日    スズメバチ対策のペットボトル
浅輪>臨時合宿の際、天上のブドウ畑にスズメバチ対策のペットボトルを取り付けに行きました。その時に天上正面の住人から 畑の草刈をすることと、崖側の竹は崖崩れ防止のために植えつけたので切らないで欲しいと厳しく言われました。
天上の畑に限らず 今まで 隣接する場所の草刈や 環境整備につきましては近隣から指摘されたり、気付いた時に泥縄式に対処してまいりました。草刈作業の場合はその殆どを真壁さんと、島田君にお任せしていましたので作業の出来る範囲は限られていました。長い間 近隣の方々は我慢していたのでは無いかと思います。いままで、近隣を配慮して 一人で黙々と草刈と環境整備に努めてきたのは島田君でした。
新ちゃんから合宿の場所を提供して頂いたお陰で 素敵な生活を楽しむことを続けてまいりました。皆さんとの作業は楽しい畑作りや作物の手入れや収穫をし、晩餐を楽しむことを中心に松井田の合宿を組み立ててまいりました。
しかしながら、それはご近所へ ご迷惑をかけている上で成り立っていたことに気が付きました。私達が作業をしている畑のご近所には迷惑をかけないように対処する必要があるのではないかと考えます。この問題を考えるにあたって、他方ではここ数年 目に見えて体力が衰えてきていることも考える必要があります。そして私は出来るならば この素敵な松井田生活を皆さんともうしばらく続けた
いとも思っています。5月合宿では これら諸々の条件を考慮しながら、今後どうしたらよいか女性の皆さんも含めて考えたいと思います。

2015年6月20日      第4回フランスワイン研修旅行    弘武さんのコメント
浅輪> 第4回フランスワイン研修旅行から無事帰国しました。> 全コース3,899Kmをハラチョンさん一人で運転する記録を達成。
ピレネー山系の美しい村を訪問して回り、サンペレに到着。 弘武さんから、2014年アルスロンガ ワイン テイスティング コメントを
いただいて帰国しました。弘武さんのコメントを読みながら、 そのワインを味わいたいと考えます。
2014年 アルスロンガ ワイン大岡弘武氏テイスティングコメント

2015年6月14日
St.Peray 弘武氏宅にて
色  良い色で澄んでいる。例年に比べて濃い。
香り 良い香りがする。
香りが強くワインが健全で欠点ない。
味  ブラックベリー系の香り、
ハーブ系 ユーカリ・ヘグリス(カンゾウ)の香り、
若干湿ったたばこの香りを感じる。
複雑な味。美味しい。
口に含んだ香りはアタックがしっかり効いている。
グラスに注いだ香りと同じ。
ボディーは中と強の間くらい、やや中より。
例年に比べて抽出が強い。
いままでのアルザス系から、今年はボルドー系ワインに近いと言える。
カベルネの味が出ている、しっかりした長熟な味が出ている。
ソーヴィニヨンを早めにつむと、ピーマンのようなえぐみが出るが、
完熟に摘む場合と異なる。どちらにするかは好みによる。
日本で作ったワインとは思えない。

2015年7月28日     土を喰らう日々

大河原>猛暑日が続いていますがお変わりありませんか。
このところ、、安中市から、道路にかかる枝を切れという、手紙をもらったりして、イライラついでに、庭の風通も多少よくしようと、一人で松井田に帰り草取り、庭の枝切り、をやってきました。
桑の木の北側、アルモ・ノワールの畑も何とか根元に風が通るようになりました。
それにしても、雑草の生命力には脱帽です。下の畑のお茶の木が窒息寸前でした。カメガーデンもしかり、とにかく小さいうちに摘み取るほかはないようです。松井田のバオバブですね、何もしなければ何もかもヤブカラシに覆われて破壊されてしまうでしょう。
イチゴもイネ科の雑草の下です。これも掘り出して、ブドウの下に植えたいですね。トウモロコシが月末にはそろそろ食べころかもしれません。
ブルーベリーも鳥に食べられないように手当が必要です。
今年はパプリカが好調で、キッチンカントリーから少し間をおいてくれという苦情もあったくらいです。仕方なく、高梨子倶楽部に持参、お願いして、使ってもらいました。ちょっと悲しい話です。おいしかったとでも言ってもらえればすくわれますが。我々もうまい食べ方を見つけて、せっせと食べましょう。
杏ジャムも前回カビが出ているものあり、処理が大変でした。そのため、マールがたくさん出来るはめになりました。
まだ煮沸していないジャムのビンもたくさんありましたので、夜はもっぱらジャムのビンを煮つづけました。
ほぼ全部のものは熱を通しましたので、しばらくは大丈夫でしょう。まだ、杏ジャムを持ち帰っていない人、早く持ち帰った方がいいかもしれません。
次回松井田合宿の参加者は少数精鋭になりそうなので、何かご馳走を作らなければとおもっていますが、築地に行く時間もなく、地のもので、間に合わせなくてはなりません。
ひとりで、圧力鍋で豚の、三枚肉、ロース肉をにてみました。冷凍にしてあります。
前回、遊佐さんが取り寄せてくれたイワカキという、僥倖に初めて、あずかりました。
そのボリューム、広がる磯の香、歯ごたえ、あまい豊かな味わい、、のど越し、何をとっても忘れ難い逸品でした。

そういうものにかなうものはありません。
背伸びをしないで水上勉さんの「土を喰らう日々」の精神で、旬のミョウガ、ぱぷりか、シソの葉、を使って、しのぐしかありません。いい出汁を使って、ミョウガの吸い物。揚げたお麩、大豆たんぱく、の煮つけ、なす、オクラ、パプリカの煮て冷やしたもの程度の発想しかでてきません。いいアイディアを期待しています。
さて、最近、アメリカとキューバの国交が復活しました。イングリッド・バーグマンの顔がフランスの映画祭のポスターになっています。今年はヘミングウェイが注目される年かもしれません。われわれもパリではヘミングウェイが出入りした居酒屋ポリドールにまたいってしまいました。ヘミングウェイといえば、ダイキリ。今年は、杏のマールがたくさんできそうです。アルスロンガワインができるまで、
氷と炭酸水をふんだんに使って、松井田ダイキリを工夫してみたいと思っています。冷奴とダイキリ、変な組み合わせになりそうですが。キクマサの樽酒(瓶詰ですが)もあります。キューバといえば、サンチャゴ・デ・キューバというラムが手に入りました。三菱マテリアルの西川女史が持参したものです。これでラムレーズンをつくりました。アイスクリームに乗っけて食べましょう。
お目にかかるのを楽しみにしています。暑さに負けないで松井田にきてください。
 

2015年9月6日     ブドウ収穫合宿

浅輪>ブドウ収穫日程を次のように変更させていただきます。理由は下記に説明しましたのでお読みください。
1) 9月1回ブドウ収穫合宿の日程
9月11日(金) 昼までに集合していただき、午後にブドウ収穫と矢作ワイナ
リーへ持参する用意をします。
      
9月12日(土) 半数は矢作ワイナリーへ潰し作業・日帰りで研修です。
         半数は松井田で残りの作業をします。
9月13日(日) その他の作業
9月14日(月) 昼食後解散

2) 9月2回ブドウ収穫合宿の日程
9月26日(土) 矢作ワイナリーで搾汁作業を検討しています。12日の作業の際に矢作社長と相談して最終的に確定します。
*2回目合宿に参加される方は、矢作ワイナリーへ搾汁作業に出張することもありますのでご承知ください。

〈変更のご説明〉
ブドウ収穫の季節になりました。今年の天候は野菜、果物の出来具合に大きく影響しています。
店に並ぶ野菜果物の品種と価格が例年と異なり、店頭で苦労されていると思います。
私達のブドウも天候に影響されています。
新横浜の収穫時期を9月12日に予定していました。
昨年は収穫が9月19日でしたから1週間早めていました。
新横浜の糖度が予定よりも早く高くなっていて収穫を更に1週間早めて5日に搬入する作業を矢作ワイナリーに依頼して欲しいと相談がありました。矢作社長の了解を得て、昨日搬入と潰しの作業をしました。
新横浜については猪俣君からのメールで昨日報告がありましたので、ご存知と思います。1房400〜500gの立派な大粒のブドウで150kgの大量の収穫であったと聞きました。

アルスロンガ農園のブドウについて、例年 糖度上昇は新横浜より1〜2週間遅れています。新横浜の情報から考えますと8月末から、気温が急激に下がって、糖度が上昇したと思います。やや秋雨が続いて日の光が不足しているために、昨年同様病気の発生も気になりました。
ハラチョンさんと相談の上、昨日急遽ブドウの様子を日帰りで見に行って来ました。ヤマソービニヨンの糖度は17〜18度、1ヶ月熟すのが遅い甲斐ノワールが15度くらいです。収穫には18度が欲しいところです。この1週間で温度が下がって糖度がどのくらいあがるかのを期待しています。秋雨前線が影響して雨続きなので日当たりが期待できず、病気が心配です。このところ病気が発生して減産していますので、早めに収穫を考えています。全体的にブドウの粒は小さく、しっかりした色をして質の良いブドウととなっています。
量は期待できませんが、内容は期待できそうです。スズメバチ獲りのボトルには、相変わらずスズメバチと大量の蛾が獲れています。
また、桑の畑には小さな猪のフットマークが見受けられます。
ハクビシンの被害と共に心配ではあります。恐らく9月19日の週が収穫に適していると思いますが、秋のゴールデンウイー
クにぶつかり大渋滞が予測されるのではずします。月末では遅いと思います。11日の収穫ではやや早いと思いますが、諸事情を考えますと、この予定にせざるを得ません。収穫の日程を変更いたしましたが、皆さんの協力をお願い致します。

2015年9月18日     大根は雨が多かったせいか不調

大河原>今回からメールアドレスが変わりますのでよろしくお願いいたします。(来年の5月までは従来のアドレスも使えますが、)
早めにアドレス帳の修正をお願いします。よろしくお願いいたします。さて、あれほど暑かった日々も、記憶から消え失せてしまったような涼しい日々が続いています。9月の合宿は久しぶりに須永さんご夫妻、秤さん、鈴木孝さん、羽毛田さんも参加し、ブドウの収穫、
矢作醸造所への搬入、仕込み、シソの花の摘み取り、しょうゆ漬け、草刈りなどの作業をこなしました。
今年のブドウは、昨年の苦い経験を生かし、たくさんの蜂トラップを置いたためか、昨年の倍増にはなりました。
まだまだ量的には十分とはいえません。今年は諸般の事情で、粒だけにして矢作洋酒に持ち込むことになりました。現地での作業が短縮され日が高いうちに松井田に戻り、全員で温泉に行くことができました。、50kgの美しい果粒は糖度も十分で、いつも以上にしっかりした、切れ味のいいワインが期待できます。

8月に蒔いた大根は雨が多かったせいか不調で、一部まき直しをしました。去年のいぶりガッコの味がますます深みをまして味わい深くなっているだけに、今や伝統になった松井田のいぶりガッコを絶やすわけにいきません。今年の大根の収穫が心配です。

アメリカセンダン草、からむし、やぶからしなどの代表的雑草は秋になっても勢いが衰えません。
草刈りは大変な作業ですが、欠かすことができません。8月のお盆の時、イチゴ畑がイネ科の雑草の覆われ、絶望かと思っていましたが、イチゴの葉が見える高さで草を刈っておいたところ、9月には元気になっていました。
群馬銀行裏の空き地の草刈りは予定外でしたが、東京にもどると市役所から苦情が来ていました。
皆さんのおかげで助かりました有難うございました。ここなどは、今後、除草剤の使用も考えたほうがいいのかもしれません。

駐車場裏のカメガーデンは周辺の女性ファンの期待に支えられて整備も着々と進んでいます。冬野菜のサラダがたのしみです。軽井沢のジゴボウは最盛期を迎えたようで、今回、全員の口に入るほどではありませんでしたが多少は楽しむことはできました。井上さんとのキノコ取りは今年は難しいかもしれません。ポルチーニ、タマゴタケはおあずけのようです。チャンスがあれば10月に春に山菜取りに行った浅間山麓で探してみたいと思っています。
磯部の愛妻橋の野菜直売所には栗や太陽(プラム)が並びました。栗の価格は安かったのですが小さくて、皮むきの道具があっても下処理はたいへんでした。さすが昭子さんの知恵が詰まった栗オコワは大好評でした。
当方が作った栗の渋皮煮はイマイチでしたが、次回は楽しめるかもしれません。

ミョウガとなす、キュウリ。オクラ、に鰹節をくわえてミキサーでみじん切りにした山形の「ダシ」は好評?でソーメン、ひややっこ、などなど、手軽さ、と個人的好みで、多用させていただきました。あんまり調子に乗ってはいけないと思いながら、

今年初めてのサンマの塩焼きも実現しました。来月はサンマのコンフィを用意するつもりです。(たまたま、レシピが目に入りましたので確保しました。)これをベースに、サンマご飯、サラダなどへの展開がはかれます。

10月は竹藪の整備、薪作り、などが主な作業ですが、甘栗、サトイモの収穫時期になります。焼き栗、芋煮、リンゴのジャムとコンポート。魚もおいしい季節をむかえます。ストーブをたいて、ワインで秋の夜長を、過ごしましょう。
体調を整えて、松井田にお入りください。



2015年9月19日      新横浜は今までで一番の収穫
猪俣>松井田のぶどうの収穫を心配していました。量は少な目のようですが、ワインとして期待できそうな出来のようで楽しみです。新横浜は今までで一番の収穫になりました。150s穫れました。5日に矢作に持ち込みましたが、搾汁が26日でちょっと時間が経ちすぎ?それだけが心配です。大河原さんのアイデアを拝借し、新横浜も脱水機を購入しました。同じ品種の2つの産地のワインを飲み比べてみることを楽しみ にしています。26日矢作でお会いしましょう。 

 

2015年10月4日  キノコの季節
大河原>9月の30日、井上先生に誘われて、カメ先生夫妻と浅間山麓、石尊山に行ってきました。
われわれはタマゴタケ、ポルチーニがとれるのではと期待していましたが、井上さんはチョウセンゴミシをターゲットにしていたようです。
どうもキノコを食べたいとおもったら、8月末ごろから、頻繁に山に入り、チェックしないと幸運にはありつけないようです。
今回取れたキノコは、ジゴボウ、ホテイシメジ、シロハツの3種類、
ジゴボウ、ホテイシメジはほかのキノコを増量材にしてバターで炒めましたが好評?でした。
シロハツについては食用にならないシロハツモドキではないかとの
見解もあり、カメ先生宅の食卓では私だけ、オッカナビックリ味わってみました。コリコリとした歯触りで、
特に香りも深い味わいもなく、それほどうまいというものではありませんでした。気のせいか微妙に舌を刺す刺激があるような気がして、
さすがに、完食とはいきませんでした。後から井上先生からあれはシロハツでしたと連絡がありほっといたしました。
タマゴタケ、ポルチーニの採取場所は教えてもらいましたので来年以降、努力して幸運にありつこうではありませんか。

今回、持ち帰ったものは、チョウセンゴミシ2kg、やまぐり1kg、でした。
たまたま、井上さんの同行者島田夫妻が須坂の方で、等外品のりんご(ジャム用)を分けてくれるリンゴ農家を紹介してくれることになりました。11月に60kg取りに行くことにしています。要望があれば、100kgでもよさそうです。
リンゴジャム、ジュース、コンポートなどなど、期待できます。

みなさんは朝鮮五味子(チョウセンゴミシ)という植物をご存知でしょうか。
つる性で小指の頭ほどの赤い実が房になってなります。山桜桃梅(ユスラウメ)の実がブドウのような房になってなっていると思っていただければいいと思います。うす黄色に色づき始めたカラマツの下草の中にこの赤い実の房は美しくはえます。ユスラウメとちがって甘味は全くありません。ウィキディピアでは日本薬局方に収録された生薬で、鎮咳去痰、強壮作用があるとのことです。
五味子とは、甘味、酸味、辛み、苦味、塩味のことだそうで、ただ酸っぱいだけではないようですね。、ジャムにもなるかもしれません。
カラマツの林、の中に分布しているので?、フィトンチットが溶け込んでいるわけでもないでしょうが、針葉樹の芳香と程よい酸味が特徴です。砂糖抜きで焼酎に漬けました、なんとなくジンのような仕上がりになり、オンザロックでいいのではないかとおもっています。
3か月でできあがるとのことです。大量に飲んだら体に良くないかもしれませんが、楽しみにしてください。

栗はゆでて、二つに切って、もち焼き網の上から押しつけて、中身をとりだして、冷凍庫に入れてあります。これを裏ごしして、砂糖を加え
れば、きんとんに、生クリームを加えればモンブランも可能です。松井田の栗は落ち始めましたが、何者かわかりませんが、かじっているヤツがいるようです。今年は期待できないかもしれません。サンセミヨンのジュースはうまく仕上がっています。マグナム4つ普通サイズ3つにつめました。今年はカキの当たり年です。いぶりガッコのためにも干し柿をつくりたいですね。というより干した柿の皮を大量に確保したいということです。
さて、松井田におりますと、運動不足になりがちになりますので、一人でいるときは努めて歩くようにしています。
高梨子倶楽部を一周すると7,000歩、天神山トンネルを抜けて補陀寺を経由すれば1万歩、インターチェンジまで行くと
1万2千歩です。何年か前に、時々後ろ向きで歩くようにしていた時がありました。知り合いからなんで後ろ向きに歩くのかと聞かれました。どこかで見ている人がいるんですね。私は今回、10月9日には松井田にはいります。そろそろ、玉ねぎの苗の植え付けの時期のようですね。 今回欠席の上野先生から、指示がありますので何とかしなくてはなりません。

2015年11月9日    いぶりガッコの漬けこみ
○ 大地震以来屋、根瓦がくずれ、ブルーシートがかかったままだった、蔵のひさしがきれいになりました。
さすがにプロの仕事で想像以上の出来栄えでした。家の修理ばかりしてきたもので、今回はその儘ほおって置こうとも
考えましたが、松井田に行くといつも目にしなくてはならないところだけに良かったのではと思っています。

○ 松井田は今、柿の実の朱色が実にあざやかになってきています。来月はいぶりガッコの漬けこみですので、柿の皮を
いかにたくさん確保するかが、味の決め手になります。今年はカキの当たり年のようで我が家の柿の木もたくさんの実をつけていますが、一人ではなかなかはかどりません。とりあえず100個ほどは処理しました。「樫ぐね」のなかの「ふで柿」、石窯の横の「百匁柿」、が手つかずです。あまり熟すと干し柿にはむきませんし、ひよどりの取り分が増えてしまいます。来週の合宿まで、持ってくれればいいのですが。
、次回合宿は須坂のリンゴ農家に100kgのりんごを引き取りにもいかなくてはなりません。
これで、ジャム、ジュース、シードル、カルバドス、などをつくるつもりです。
パプリカももう1回くらいは採れそうです。
竹炭も久しぶりに焼いてみようと思っています。
松井田はこれからちょっとの間、忙しくなります。

○ ヘイカの手術は無事におわったようです。目の玉に金属のパイプをいれて、眼圧の上昇を抑える手術だったようです。
まだ、十分な視力は戻っていないようですが、気力は十分とみました。あわよくば、スキーに行ってやろうという、気持ちであふれています。お互いに、無理をして、寝たきり老人にならないように気を付けなくてはなりませんね。松井田で、まだ十分戦力になれないので、しばらくいけないとのことでした。
戦力でなくてもいいから来たらどうかといいましたが。プライドの問題かもしれません。
○ 先日、中学の同級生が来てとまっていきました。冷蔵庫をかき回したら、春に作ったカイエットが二つのこっていました。
大変好評でした。また、作っておかなくてはと思っています。

○ 最近、「英国一家フランスを食べる」という本を買ってみました。おいしい料理を自分で作ってみようと、
料理本を買いあさっていた、食いしん坊が
あるとき、いくら本を読んでもおいしい料理は出来ないことに気付いた。(全く、同感です)
彼は、集めた料理本を焼き払って、フランスの料理学校ル・コルドン・ブリューに1年間入学して、驚きや疑問の解明もあったものの、
美味追及だけでは済まされない失望を体験し、料理人になることをあきらめるという話だが
このあと、日本料理の魅力にはまって、「日本を食べる」という本まで、書いてしまうようで、いずれこの本も読まなくてはと
思っています。
いずれにしても、料理は奥深く、興味のつきない対象であることは間違いない。
きめられた分量、温度、時間を守っても、おいしい料理ができるわけでもなく、五感を総動員して、絶妙のタイミングで仕上げる、名人芸が要求されるのかもしれないが、我々の水準では、旬のいい食材、それらしい、手法で、可もなく不可もない程度でも十分に満足できると負け惜しむしかないのかもしれない。今年も「平目づくし」やってみたいですね。

○ この本で学んだことはいろいろありますが、(十分な理解ではないかもしれませんが、)
どうもスープの味の深みはフライパンにこびりついた焦げ目を
丁寧にこそげとってスープの下味にしてるらしく、
、焦げ付かない鍋からはうまい料理出来ないのではないかという思いにたどりつきました。
松井田でも便利に使っているテフロン加工のフライパン、これは便利に違いないのだが、寿命も極めて短い。
これを焦げ付くフライパンに変えてやろうと、インターネットで調べているうちに、鋳物のフライパンというのに行き当った。
いろいろ具合よさそうな書き込みがあったので注文してみたら、なんと3年待ちという返事が来た。
3年間生きていられる保証もないし使い込むにはさらに年月を要することにもなるし、お金もないのに
またこんなものを買い込んでとカミさんからおしかりを受けずに済むのは何よりかもしれません。

これから3月までストーブの前で、過ごす日々になります。
酒の魚、考えなくてはなりません。ぜひアイディアをいただきたい。
とりあえず、山椒の実をいれたサンマのコンフィ、つくってみました。
ねぎの青い部分と一緒にマリネしてコンフィにしたのですが、ねぎがなかなかおいしかった。
次は松井田ねぎだけををコンフィにしてみたらと思っています。
おいしいものをつくりたいですね。

2015年11月19日      ヘイカの手術は無事におわった
安藤>返信が遅れて申し訳ありません。一部の方には連絡いたしましたが18日間の入院を経てようやく先週末に退院いたしました。
緑内障と白内障の同時手術だったのですが術後の回復が遅れているようでまだ視力も落ちております。今後は通院で様子を見る予定にておとなしくしております。何とか12月には外出や松井田へも行きたいと思っております。いぶりがっこ作り、ジャム、ストーブを囲む団らん等にも何とか参加致したいとは思っておりますが遺憾ともしがたい状況にあります。


2015年11月24日    惜別の唄の由来
今井>相川さん 。わざわざお調べいただきありがとうございます。由来はきっとそうなのでしょう。あまり面白くなく色気がないですね。小生流の学徒動員の学生と勤労動員の女学生のはかなくも悲しい恋物語とするのもよいのではと思います。小生はそう思いながら歌います。それぞれの思いを込めてうたいましょう。12月にヒラメをつまみながら議論しましょう。

相川>収穫祭合宿では、お世話になりました。酒席ででてきた「惜別の歌」の由来は次の通りでした。ご参考まで。島田ちびちょん作成の歌集にも記載されています。「島崎藤村作詞(若菜集)藤江英輔作曲(中大予科生)。S19学徒出陣で戦地に赴く友を送る歌。
S36歌声喫茶でブームとなり小林旭唄。
補足すると、藤江英輔氏(1920生、今年10月没)は、学徒動員で、板橋の陸軍造兵廠に働いていた昭和20年に、友人の持っていた藤村の詩に作曲し、次第に造兵廠から戦地に赴く学友を送る際に歌われるようになった。終戦後藤江氏は中央大学に復学し、中央大で歌い継がれて学生歌になった。昭和30年代「歌声喫茶」で流行り、レコード化された。なお、若菜集の元詩は、嫁ぐ姉を妹が送る情景で、藤江氏は姉を「わが友よ」と変えていた。同曲3番では、「君がさやけき目の色も、君紅の唇も・・」と元詩通り(姉を対象)にしている。

2015年12月3日   リンゴが大量に手に入る
大河原>今年の11月は温暖で、霜が降りることもなく、パプリカも健在で、今年最後の出荷ができました。11月の合宿は、高木勇樹さんが取り仕切る収穫祭と大根の処理がメインイベントでしたが、リンゴの引き取りと加工という作業が加わりました。
21日の土曜日は山菜、キノコの井上先生の友人、島田松征さんの紹介で、リンゴが大量に手に入るということで須坂まで引き取りに行ってきました。
山田温泉の近くの裏見の滝、人気の手打ちそばやさん、オープンガーデンなどを案内していただきました。そばは、信州では珍しく?おいしいそばで、特にそばがきは、なめらかで弾力があり、かすかに山芋の香りがして、絶品でした。
リンゴ園の主、穂刈さんは80歳を越える、元園芸高校の先生で、
教え子のリンゴ園にかこまれて、プライドをもって、リンゴを生産しているかたでした。彼が来年も元気でリンゴを育てていてくれることを願わずにはいられません。
180kg9000円で分けて頂き3台の車に積みこみ、意気揚々と松井田にひきあげてきました。
フードプロセッサー、おろし金、脱水機を総動員して、リンゴジュース50リットル作り、リンゴの皮コンテナー1つ分を大きな寸胴鍋に押し込んで10リットルほどリンゴジュース加え、2昼夜かけて、(途中、皮はカルバドスの原料にすべく途中で取り出して)3リットルまで煮詰めました。砂糖は入れてありませんが、おいしいジャムになっています。
ジュースの「絞りかす」を入れたパンも作ってみましたが、イーストが古かったせいで活性化しなかったため、ふくらまず、サルの腰掛状になって、硬くて歯が立ちませんで、今回は、失敗です。
この須坂行で新しいアイディアが出てきました。これから実現化に向けて挑戦するつもりです。

@ ゼリー状の紅玉りんごの砂糖漬け :島田家でごちそうになった。
ピンクの透明感のある、乾燥りんご。何しろ美しい。
A リンゴジュースを煮詰めたジャム:試食えきます。
B 山芋をつなぎにしたそばがき:
C リンゴの絞りかすを増量剤にした、パン、コロッケ、ハンバーグ

さて、今回のごちそうは遊佐さんが作った「煮炊きたまご」でした。
持ち込んだ原料ですべて、遊佐さん一人でつくりあげました。おでんに入っているしょうゆタマゴのようですが中身は半熟で、見た目も美しく、なかなか手間のかかった逸品でした。
白菜と春雨のスープも好評でした。今回はタラ、と鶏肉がはいりましたが、もっと良い出汁、いい魚が入ればさらにうまくなるでしょう。
そば打ち名人もきてくれました。うっすらと緑色した薫り高い新そばに久しぶりに舌つづみをうちました。
ハンガリー産の合鴨を焼いて、そばの付け合わせにしました。
皆さんが帰ったあと、大量のパプリカとはんぱものの大根が松井田に残りました。これを資源にしなくてはならないと使命感に燃えて
焼きパプリカを思いつきました。
ストーブに「おき」だけ残った状態にして、
ダッチオーブンをいれて、これに丸ごとのパプリカを入るだけいれて、こげるまでやきます。これを外にだして、手で掃除をするわけです。次回はこれをスープ、ソース、にしてやろうと冷凍しておきました。大根も下茹でして、冷凍にしてあります。
次回は餅つき、大根の燻煙、ですが、正月の食材をストーブでつくるのも、楽しみのひとつです。
新巻鮭が手に入れば、鮭の粕煮、花マメ、黒豆、灰汁巻なども挑戦しようかと思っています。
カメ先生はフランスに出張するようで、救済餅つきを強く希望していますので私は20日から23日まで、松井田にいます。時間のある方はぜひおいでください。

2015年12月10日  アルスロンガ漁業協同組合がヒラメ漁
大河原>久しぶりにアルスロンガ漁業協同組合がヒラメ漁を実施しました。広瀬名人、今井先生と、私、の3人で御宿港から出港しました。ノルマンディー、エトルタを思わせる、断崖の沖、水深15mから30mの浅場を繰り返しながして、ひたすらあたりをまちます。1mを超す、サメやエイと格闘しながら、なんとか、1.5kg級5枚、エイ1匹を確保することができました。それらは11日には、松井田に持ち込まれ、大岡さんのみごとな、包丁さばきで刺身、こぶ締めに変身します。あらは煮つけやスープになり、出しガラも「のら」のごちそうになり、例によってすべて食べつくしました。エイも煮つけやスープになり、当初、警戒していた人たちの胃袋にすべておさまりました。

12日はもちつき、前日から水にひたして、3段のせいろでじっくりと蒸すのであっという間につきあがります。つきたてのもちはあんこ、きなこ、だいこんおろし、と合わせられ、瞬く間に消えてしまいます。一息ついてから、おそなえ、餡餅、のしもち作りにうつります。上野さんカメさん、猪俣さんという名うてのつき手が参加できなかったため、ピンチヒッターたちは息が切れて、ペースもすぐにおちてきます。あとは、羽毛田さんの到着をひたすら、まちました。何とか、のこり数うす、お願いすることができ、結局10kg、10うすのもちをついたことになりました。
秋は生ハム作りが恒例の作業でしたが、2年前から、冷蔵庫に生ハムの塊が占拠しつづけたため、中断してきました。今回、スライスして、真空パックして、持ち帰ってもらおうと、てんじんに持ち込んだところ、一部いたんで、廃棄を余儀なくされるものが出てしまいました。まことにもったいないことです。今回、健全な在庫をすべてパックしてもらうように、お願いしました。次回分配して、これで一区切りにしようとおもいます。じつは、パルマハムの最高級品?クラッテーロは豚のお尻の肉を豚の膀胱に詰めて熟成したものでサイズもだいぶ小さくなり、冷蔵庫に入るサイズになります。豚の膀胱の入手は困難ですが、骨を取り除いたもも肉が2kgくらいとのことですので、これを使ってハム作りを続けてみるつもりです。
久しぶりに鈴木やよひさんも参加してくれました。彼女のひとにらみで、冷蔵庫の在庫減らしは順調にすすむことになります。冷凍になっていたパプリカの炒めたものは、14日の、カスレに、豚舌はコンフィにして、カスレの原料にキノコの炒め物は冷ややっこのトッピングに、
イーストはもちとり粉に混ぜられて、パンになりました。冷凍のかきは、ラムレーズンとともに、テリーヌと白菜スープの材料に。大根の皮、株、ひたしマメ、ブロッコリのジャーサラダは見事になくなりました。

13日は大根の燻煙です。例年に比べて、大根の量が少なく、恵みの湯の前の売店から50本ほど、干し大根を調達追加しました。それでも量がすくなく、シイタケ用の燻煙箱で済ませようとしましたが、さすがにこれでははかどりません。ブルーシートのテント薪小屋の前に作ることになりました。午後は菊地そば打ち名人、父娘が、新そばと鶏の丸焼き2羽を持って駆けつけてくれました。新そばは色、かおり、歯ごたえ、どれも申し分なく、一同、声もなく、ひたすら、ざるに手をのばします。今回は、矢作洋酒で瓶詰した、アルスロンガのヌーボー解禁の日で横浜の新酒とともに菊池、父娘にも味わってもらいました。菊地名人から、築地市場がなくなる前に見学したいという希望が出されました。築地で新鮮な魚介を調達して、和美さんが高輪の我が家で調理してそれを皆で賞味してはという提言もあります。結構な話なのですが、高木さんにお願いするしかないので、いずれお願いしようとは思っています。

さて、20日からは燻りガッコの漬けこみと、前回残ったもち米で餅つきと、灰汁巻、をつくる臨時合宿をいたします。パリから戻ったカメ先生の帰朝特別報告会もあります。ついでに、正月用の、花マメの煮物、鮭の粕煮、もストーブでゆっくりと作るつもりです。いまのところ、大岡夫妻、カメ先生夫妻、遊佐さん、猪俣さん、が参加の予定です。

      以上で2015年のアルスロンガ農園のドキュメントは終わりです。 大河原殿下ありがとうございました。

     斉藤 孝のガーデニング  庭作りと園芸の記録

   松井田での人生の楽園
























































 

 

 

 

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