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 『新太郎門』の完成      2021年5月

                                     

格式ある切妻屋根を大切に残し『新太郎門』は立派に再生された。左側に半割り竹を張り付け、右側は四ツ目の竹垣である。

  
 

霊峰「妙義山」の麓に広がる松井田町。
松井田の名家、大河原新太郎卿のお屋敷がある。
そこは人生の楽園。古老とその伴侶達が仲良く集う。

 数寄屋造り

屋敷には山野草が咲き誇る。
和風屋根を戴く古びた木戸がある。
切妻屋根付である。数寄屋造りで格式ある門構えだ。数寄屋の「数寄」とは茶室風のことである。茶会に臨席するという優雅な雰囲気も感じ取れる。

 「妙義山」を望む
その門の名前を仮に『妙望門』と呼ぼう。
霊峰「妙義山」を望むことができるからだ。  

 『妙望門』
風雪に耐えたその姿。立掛けたような破れた木戸。裂めだらけである。
まるで農園の老いた我々の姿を見ているようだ。二つの柱の根元は全く腐っている。
左に傾いている。腰に痛みがあるのか。痛々しい。扉は苔むして緑色に変色している。人間の年齢に例えると80歳代の廃兵なのだ。

 リフォームの匠
身体は曲がり、立っている姿も哀れだ。
切妻屋根はなんとか頑張っているようだ。

古老の技でなんとか『妙望門』を再生したい。
3人のリフォームの匠は奮い立った。

 カメ  元某大学の不名誉教授
 ボーヤ 元アパレル会社の竹細工職人
 ヘイカ 元某銀行のスキー狂人


 宮大工並みの設計図
まず設計図を描く。現場で門柱の寸法を測る。
軽トラで建材道具店に行った。豊富な品物揃えに驚愕した。
必要建材と金具など材料を揃える。角材の材質を検分する。
土台となる台座を選ぶ。テラス建材から探す。ボルトの長さを測る。

 切妻屋根を切断
現場で『妙望門』の復活工事を始めた。
切妻屋根を切断する。ひっくり返すと屋根裏を見せてくれた。
まだまだ使える。宮大工の技を残した見事な数寄屋造りである。
切妻屋根を新しい門柱に接続した。難関は水平に取り付けることだ。
背丈は高めに調整する。うら若き乙女と若者を歓迎するため。

台座と支柱を止める穴を空ける。固定するために砂利を詰める。
支柱を台座に取り付けた。力仕事だけで寒さも忘れた。
 

 「新太郎門」と呼ぼう
黒ペイントで着色する。色合いは和風で木目を引き出す着色にした。守礼門、陽明門、凱旋門など門に関わる話題で盛り上がった。『妙望門』とは呼びにくいようだ。「妙義門」や「新太郎門」とした方がよさそうだ。

完成した。丸二日間の荒仕事だった。
『妙望門』から春の光に輝く妙義山を眺めた。その夜は妙義山の桜吹雪を愛でた。
満足感いっぱいで酒は実に旨かった。

記録動画は下記をクリック願います。



https://youtu.be/7sxZndWMU1c

 


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