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ブータン 「4輪駆動車(4WD)の冒険旅行」 2024年9月17日
シッキムは何処にあるのか。アッサムも知らない。
ダージリンは聞いたことがある。それ紅茶の名前 ?
ブータンは王国なのか。ドテラ姿で男前の国王。
チベット文化の影響が残るインド北東辺境だった。
老夫妻はブータンの民族衣装「ゴ,キラ」に着替えた。
男性用は「ゴ」、女性用は「キラ」と呼ばれている。
「ゴ」は、日本の丹前や「どてら」と類似している。
カメは、田舎の百姓姿になった。亡き爺様のお姿にソックリなのだ。
ブータンは古き日本とよく似ている。まるで信州・安曇野に居るようだ。
ブータン国王「ジグメ・ケサ」陛下に謁見した。
もちろん偽者であるが民族衣装の着こなしは男前である。
本物は、端正な容姿と気さくな振舞いで国民に人気があるという。
王妃はジェツン・ペマと呼ばれるブータン美人。妖艶な微笑み。
9月12日は「チェツェ祭り」が開催されていていた。
テンプーの王宮広場「タシチョ・ゾン」は民族衣装の人々で賑わっていた。老夫婦は4輪駆動車(4WD)に乗り込みシッキム・アッサム・ブータンを冒険旅行した。
悪路とカーブの続く登り道は4WDでなければ走破できないドライブだった。
出発地ベンガル州のシリグリは亜熱帯であるが谷間を登って行くこと200Km(約7時間)。
4WDのエンジンは苦しそうに唸り続けた。紅茶のダージリン(標高2500m)に到着した。
カンチェンジュンガは標高8586mもあり、エベレストそしてK2に次ぐ世界第3位の高峰。
ダージリンの急な街並みの背景に厳かに連なっていた。
カンチェンジュンガとは「偉大な雪の5つの宝庫」を意味する。
丹前姿の若者達はスマホを見ながら歩いている。
もはや世界に秘境辺境は存在しない。
(ブータン・シッキム・アッサム インド北東辺境の記録 約4分動画)
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「ヒマラヤのテーマパーク」
インドは世界一の人口、そして世界一の貧困大国になった。モディ首相は悩み続けるだろう。
4輪駆動車に乗り陸路ブータンに入国した。アッサムとの国境の町プンツォリンは混沌とした昔のインドを思い出した。
騒音と埃、町は汚らしく未舗装のデコボコ道である。4WDは小船のように揺れ動く。信号などなく割り込む車の群れ。
道行く人も車も牛も生存競争している。やせた人々の顔は浅黒く堀の深いベンガル系ばかりだ。
徒歩でインドとブータンの国境を越えた。まるで別世界に入った。ブータン王国のテーマパークに入場した。
ブータン側は建物もブータン様式で美しく道路も綺麗だった。人々の顔は日本人そっくりのモンゴロイド系になった。
日本に帰国したような雰囲気になった。ガイドはドテラに似たブータン民族衣装を着ていた。
ブータンは「幸福の国」というテーマパークだった。まるで映画のセットのような街並みである。 これはヒマラヤ山麓を借りた偽りのシャングリアといえるだろう。 国王夫妻もディズニーランドの白雪姫のようなアイドル的存在なのだ。 美男美女のお二人は、まるでブータン・エンターテインメントのタレント。 ブータン国民にも日常生活がある。無理やり着せられた民族衣装「ゴ,キラ」は苦しい。 子供から学生も公務員まで時代遅れのブータン衣装を強制されている。 ブータン・テーマパークの重要な出演者だからだ。暮らしもあるから罰則は怖い。
ブータン王国は全体主義
英国作家「ジョージ・オウエル」はアッサムのダージリンで生まれた。貧困とカースト社会のインドを熟知していた。
彼の名著『1984年』のなかで全体主義国家の本質や残酷さを描いている。もしかしてブータン王国は全体主義なのか。
それはテーマパークという全体主義だろう。約70万人の国民ならば国中で幸せな人々を演じることができる。
幸福の国、グリーンエコロジーの国などスローガンは立派である。偽りの看板だろうか。ブータンの実力を知りたい。
実際のブータンはシッキム並みの実力しかないだろう。もともと観光とは偽りのホスピタリティで塗り固められたものである。
裏方の醜く惨めな現実を隠すのが観光である。観光客は短い期間だけ騙されて愉快になり出国する。
ブータン型テーマパークは長く続かないだろう。シッキム型テーマパークは貧困と汚いという別の楽しみがあった。
カメ老夫婦は二つのテーマパークに出演できて満足だった。
パロ空港の待合室はブータン民芸のアートギャラリーのようだった。
若き芸術家を育成することもテーマパークとして重要。
(続き)
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