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  「癒しのガーデニング」    2025年3月1日

 「戦場の塹壕でも、兵士たちは庭を作っていた。」

  「誰でもみんな、緑の指を持っている」

   「私たちは自分の庭を耕さなければならない」

まず動画でスライド写真と音楽をお楽しみください。約4分です。
   「癒しのガーデニング」  (2025年3月作成)

  

窓辺に咲き誇るラベンダーからほのかな香りがしてくる。
ガラス窓越しに冬の庭を眺めると、大きな額縁で飾られた絵画の庭になった。
早春になり、真っ白な小さなジャスミンが満開になり、庭から屋内のランプを眺めた。 ほんわかとしたオレンジ色の光はリビングを照らしている。
ジャスミンとローズマリーの香りは混ざり合いワインのゆうげが楽しみになる。

 

ロッキングチェアで本を読んで一日過ごした。

 『庭仕事の真髄』 (Sue Stuart-Smith著、和田佐規子訳 築地書館、2021年)

「冬の最も厳しい時に、春が再来するという信念に、私たちはしがみついてもいい」

戦場の塹壕でも、兵士たちは庭を作っていた。
スコットランドの若き将校は薬莢で花鉢を作り、花を植えた。

  「誰でもみんな、緑の指を持っている」

    「心の庭を耕さなければならない」

ガーデニングは、老い、病、トラウマ、孤独を癒す。

  ささくれ立った心を回復させてくれる。

   
 庭を見れば、住む人の思想が読み取れる。

ガーデニングはライフスタイルから人生の方向まで示す哲学である。

私は子供のころから花々が大好きだった。そして緑の山々と海に囲まれた大自然の生活に憧れていた。幸いにして小さな自然であるが、毎日囲まれる人生を過ごすことができた。独断偏見で手作りした小さなガーデン。多くの人から雑草の生い茂るジャングルと酷評されている。

   

庭づくりの醍醐味は、精一杯わがままにくつろぎの空間を演出すること。一日中いても楽しい、自分流の楽しみ方ができる緑の空間である。花々一点に美しさを求めるのではなく、庭の緑とのバランスで全体が絵になるように配置した。

  

 「花咲か爺さん」は枯れ木に花を咲かせたい。励みになるコトバ !!

真冬になるとラベンダーとローズマリーは生き生きと伸びていくだろう。
ほのかな香りがして、心に安らぎをもたらす香りだから大好きである。
青みがかった紫色の花は、立ち姿がキリッとした高貴な姿になる。
夕闇が迫る頃、真冬の香水花を相手にしてワインを飲み始めた。
  

古びたロッキングチェアがテラスに置いてある。 揺り椅子とも言われ、18世紀初頭に登場したものである。 これは100年前のものなので、本物の骨董品。 栄子の祖父が20世紀初頭にサンフランシスコで購入したという。 座りながらゆらゆらと揺れてリラックスできるのでインテリアとして30年間も使ってきた。

今ではカメの庭でエクステリアとして飾っている。 セピア色にし、古風なガーデンア用椅子の雰囲気にしたら年代物のようになった。 お気に入りの場所になり、日光浴しながら草花を相手に優しく語りかける。

 天高く秋の空は広がる

マンションの小さなガーデンで11月の晩秋を迎えた。 天高く秋の空は広がる。鵠沼は生暖かである。 中庭の欅の森は黄色になったので秋らしくなった。

ガーデン・アイテムは手造りした素朴なガラクタばかりである。 葡萄アイビー用の棚はスノコを横にして黒く色を塗った。 トレリスもセピア色。そしてエクステリアとしてお洒落にした。

  

 テラスの扉を開け放す

手造りの小さな庭。待ちにまった新緑の春になった。   

"春の日に花と輝くうるわしき姿の
  わが心は変わる日なくおん身をば慕いて
    愛はなお緑いろ濃くわが胸に生くべし"

『春の日の花と輝く』を口笛で吹く。詩の文句で心身とも清くなった。
ブドウの小さな芽。楓の淡い緑の葉。癒されるアリッサムの香り。モッコウ薔薇は満開。

河津桜が満開になった。マンションの中庭に植えられて樹齢16年。 立ち姿はスラリとしピンク色に薄化粧した若き乙女の姿のようで凛々しい。 早春に咲き誇る河津桜は大好きだ。そして小さなアリッサムの群生も優美な魅力。

アリッサムは細かな花々を一斉に優しく咲かせ花壇一面を覆い尽くす。
地面を這うように咲き乱れ、まるで淡雪のカーペットように見える。

アリッサムは奥ゆかしい美しさがある。あまり自分を強く主張しない控えめな花姿。

      

      

        (「Sweet Smell of Alyssumと題する2分間のスライド動画」)

「エレンダニカ」
真冬の緑は少ないが「エレンダニカ」だけは生き生きと芽を伸ばし成長している。葉はブドウにとてもよく似ている。トレリスにつるをどんどん伸ばし、よじ登るように広がっていく。
     粘り強く生きよ ! 、叱咤された。

「カレックス」と「ベアグラス」
どちらも、カヤツリグサやスゲの仲間。常緑多年草で細い葉は強くて、指を切ることがある。大きく成長してアルゼンチンのパンパグラスのような姿になった。大小5鉢の「ベアグラス」は、息苦しいほど繁茂した。「カレックス」は緑の波に泡のような白い淡雪を付けて、冬風になびいている。まる裸で寒そうである。

    冬の寒さに負けるな !、と励まされた。

「ローズマリー」
その名が素敵。聖地エルサレムの嘆きの壁の前で健気に群生していた。まるで天使のメッセンジャーのようだった。ローズマリーは寒さの中でも小さな紫の花を付けて元気。立ち姿は貴婦人のようで気品を感じる。老いても妖艶な香りを忘れない。その横で、赤い葉の「ヒューケラ」はまるで紅葉したよう。ローズマリーに恋して赤くなったのだろう。  

    老いても品格を忘れるな !、と激励された。

 「芽生え、成長、枯れ死、再生」
   庭は、命が巡る小さな空間である。

 


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