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日本の旅 美ヶ原 「白銀のビーナスの丘」 2023年1月27日
「八甲田の雪中行軍」
初日は雪雲に深く包まれ、強い寒風もあり粉雪もチラついていた。
分厚い手袋の中でも手先は冷たく、感覚がなくなった。
凍傷寸前のような痛み、ストックは上手く握れない。
"冬山はやめよう !!"
これでは、死の雪中行軍になる。あきらめの境地になった。
「白銀のビーナスの丘」
二日目早朝、朝日が美しい。中央アルプスの彼方に燃えるような太陽の輝き。
興奮して小屋を飛び出した。吹雪も終わり、快晴になるだろう。
美ヶ原から霧ヶ峰を通り蓼科に続く道は「ビーナスライン」と呼ばれる。
「ビーナスライン」の名は、蓼科山の山容を「ビーナス」に例えたことに由来する。
やや無理がある愛称と思えるが、穏やかな山並みが少しずつ高くなる。
標高2000mまでに広がりを見せてくれる。優雅な美しい山と高原の曲線。
横たわるビーナスラインだろうか・・・。妄想する。
蓼科辺りは「美の女神」のお顔のようにも見える。
ボッティチェリの名画『ビーナスの誕生』を想う。美しさを追求している。
真っ白な雪原となった美ヶ原は、「白銀のビーナスの丘」ではないのか・・・。
女神のために頑張ろう !!!
「白銀のビーナスの丘」をスノーシューで徘徊した。
美ヶ原は王ヶ頭(2034m)を中心とした標高約2000mの溶岩台地である。 晴れると富士山、八ヶ岳、北アルプスなど360度の大パノラマが楽しめる。二人の80歳の老登山家は寒さに震えながら「白銀の ビーナスの丘」のベリーボタン(おへそ)まで到達した。これで十分満足できた。
「白銀のビーナスの丘」は広大である。遥か右前方に、二人の老人の姿は米粒のように見える。酔っぱらってリングワンデリングしている。快晴になり雲と雪原が交わっていた。標高2000mの高原は夏には牧場になる。
天と地が一体になった。
真っ青な空が見えた。雪原を進むと雲海まで続けて歩いて行ける。
天国までスノーシューで登れそうだ。亡き母や友人など故人にも会えるだろう。
女神に感謝した。
続編 完結版「白銀のビーナスの丘」(2023年1月27日〜28日)
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