ホーム |  独り言  |  論評  |  小話  旅行  | 御挨拶 ガーデニング   |  ブログ  |  English  | YouTube 

 旅行  日本の旅 <-----  現在のページ                                                     戻る  -----> 旅行  日本の旅                   


日本の旅 美ヶ原 「白銀のビーナスの丘」   2023年1月27日

   「八甲田の雪中行軍」
 初日は雪雲に深く包まれ、強い寒風もあり粉雪もチラついていた。
分厚い手袋の中でも手先は冷たく、感覚がなくなった。
凍傷寸前のような痛み、ストックは上手く握れない。

   "冬山はやめよう !!"

これでは、死の雪中行軍になる。あきらめの境地になった。

 
   「白銀のビーナスの丘」
 二日目早朝、朝日が美しい。中央アルプスの彼方に燃えるような太陽の輝き。 興奮して小屋を飛び出した。吹雪も終わり、快晴になるだろう。

美ヶ原から霧ヶ峰を通り蓼科に続く道は「ビーナスライン」と呼ばれる。
「ビーナスライン」の名は、蓼科山の山容を「ビーナス」に例えたことに由来する。

やや無理がある愛称と思えるが、穏やかな山並みが少しずつ高くなる。
標高2000mまでに広がりを見せてくれる。優雅な美しい山と高原の曲線。
横たわるビーナスラインだろうか・・・。妄想する。

    

蓼科辺りは「美の女神」のお顔のようにも見える。
ボッティチェリの名画『ビーナスの誕生』を想う。美しさを追求している。
真っ白な雪原となった美ヶ原は、「白銀のビーナスの丘」ではないのか・・・。

   女神のために頑張ろう !!!

「白銀のビーナスの丘」をスノーシューで徘徊した。

    

美ヶ原は王ヶ頭(2034m)を中心とした標高約2000mの溶岩台地である。 晴れると富士山、八ヶ岳、北アルプスなど360度の大パノラマが楽しめる。二人の80歳の老登山家は寒さに震えながら「白銀の ビーナスの丘」のベリーボタン(おへそ)まで到達した。これで十分満足できた。

「白銀のビーナスの丘」は広大である。遥か右前方に、二人の老人の姿は米粒のように見える。酔っぱらってリングワンデリングしている。快晴になり雲と雪原が交わっていた。標高2000mの高原は夏には牧場になる。

  天と地が一体になった。
真っ青な空が見えた。雪原を進むと雲海まで続けて歩いて行ける。 天国までスノーシューで登れそうだ。亡き母や友人など故人にも会えるだろう。

      女神に感謝した。

 

続編 完結版「白銀のビーナスの丘」(2023年1月27日〜28日)
https://wni30fioix9p.blog.fc2.com/blog-entry-52.html

 


    ホーム |  独り言  |  論評  |  小話  旅行  | 御挨拶 ガーデニング   |  ブログ  |  English  | YouTube 

旅行  日本の旅 <-----  現在のページ                                                          戻る  -----> 旅行  日本の旅


 

 

inserted by FC2 system