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世界の旅 ローマ 「80歳のローマの休日」 2023年7月1日〜7日

50年振りのローマ。
「La Citta Eterna Roma」、「永遠の都ローマ」。
憧れの歴史的遺跡が残るローマであるから子供のようにはしゃいだ。

● バチカン・サンピエトロ広場

バチカン・サンピエトロ広場は灼熱のサウジアラビアのカアバ神殿の広場のようだ。 メッカ巡礼のように観光客が群がっていた。半裸の女性姿が多いのがイスラム世界と違う。 ここはカトリック教徒の総本山、バチカンなのだ。開放的な雰囲気で嬉しくなる。

「80歳のローマの休日」は過酷な旅行となった。
町中、世界中からの観光客で大混雑していた。東洋人は少なく日本人は見かけない。 7月の猛暑のローマを歩き回ることは、よほどのもの好きなことなのだろう。 老夫婦はローマ市内の石畳の道を、フラフラと汗だくになりうろついた。惨めな難民姿。 暑苦しい、そして汚い裏通り。しかし若い女性達のセクシーな溌剌とした姿に慰められた。

「永遠の都ローマ」、「ローマは一日して成らず」、「すべての道はローマへ通ずる」、 そして「ローマの休日」などと苦し紛れに嘆く。息も絶え絶えの彷徨。 トレビの泉、スペイン広場の階段、パンテオン、コロッセオなど定番の観光スポットを見物した。

名作映画『ローマの休日』を懐かしむノスタルジックな気分になった。
オードリーヘップバーンとグレゴリーペックは二人でローマの名跡をスクーターで廻った。

その夜は郊外の小さなホテルで過ごした。19世紀末の邸宅を改装したクラッシックな外見。

可愛い王女役のオードリーヘップバーンに固く抱き付かれた夢を見た。

「永遠の都ローマ」は老夫婦にとり「最後の都ローマ」になるだろう。

● 『クォ・ヴァディス』

コロッセオと呼ばれる円形闘技場に真っ先に行った。『クォ・ヴァディス』に惚れこんでいるからだ。
「クォ・ヴァディス(Quo Vadis)」とはラテン語で「主よ、どこに行かれるのですか」を意味する。 キリスト教の苦難と栄光の歴史を象徴する言葉として用いられる。 皇帝ネロが支配するローマ帝国はキリスト教徒の受難の時代だった。

『クォ・ヴァディス』は、1951年のハリウッド映画。
ポーランドのノーベル文学賞作家「ヘンリク・シェンキェヴィチ」の小説を映画化したもの。 余談であるが、「ヘンリク・シェンキェヴィチ」はタタール人(イスラム教徒)を先祖にもつという。 イスラム教徒がポーランドに帰化してカトリック教徒になった。興味深い史実である。

コロッセオは剣闘士など見世物の舞台になった。ライオンや野獣と人の戦いは大変な人気だった。
絶世の美女「デボラ・カー」はキリスト教徒女性、リジア役として演じてくれた。 コロッセオの中央にはリジアの白装束の美しい姿。その横で火あぶりの赤い炎も見える。 牛に縛られているリジアは半裸姿。大きな角を持つ牛から襲われる。そこにキリスト教徒の力持ちが猛牛に立ち向かう。

剣闘士、グラディエーター(Gladiator)も戦った。
カークダグラスが演じる映画『スパルタカス』ではスパルタ出身の剣闘士として活躍する。 紀元前71年にスパルタカスの反乱軍はクラッススによって鎮圧され全滅した。
ラッセル・クロウの映画『グラディエーター』でもコロッセオが舞台になっていた。 映画『ベンハー』の迫力あるチャリオット(戦車)の競技場は、隣のコンスタンティヌス凱旋門の近くに残っている。

コロッセオは2000年もローマの歴史を見つめてきた。
デボラ・カーのリジアの横でローマ将軍マーカスに代わったカメの若き姿。
これが正夢であることを願った。

● スライド動画(約2分 音楽 カタリ・カタリ)



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