ホーム | 独り言 | 論評 | 小話 | 旅行 | 御挨拶 | ガーデニング | ブログ | English | YouTube
論評 オントロジの庭(その5) <----- 現在のページ 戻る -----> 論評
バックナンバー | その1 | その2 | その3 | その4 | その5 | その6 | その7 | その8 | その9 | その10 |
オントロジの庭 (その5)
「芽生え、成長、枯れ死、再生」 真冬に耐える緑
2022年2月1日
オミクロン株という新種までも登場し、2月も憂鬱に過ごしている。何処へも安心して旅はできない。やり切れない悔しさと、嘆きの数々を自問する。体力も知力も、ボロボロになっている。
癒しになる仕事は、やっぱりガーデニングだった。
「エレンダニカ」
真冬の緑は少ないが「エレンダニカ」だけは生き生きと芽を伸ばし成長している。葉はブドウにとてもよく似ている。トレリスにつるをどんどん伸ばし、よじ登るように広がっていく。生育が旺盛なのだ。
粘り強く生きよ ! 、叱咤された。
「カレックス」と「ベアグラス」
どちらも、カヤツリグサやスゲの仲間。常緑多年草で細い葉は強くて、指を切ることがある。大きく成長してアルゼンチンのパンパグラスのような姿になった。大小5鉢の「ベアグラス」は、息苦しいほど繁茂した。「カレックス」は緑の波に泡のような白い淡雪を付けて、冬風になびいている。まる裸で寒そうだ。
冬の寒さに負けるな !、と励まされた。
「ローズマリー」
その名が素敵だ。悪魔の映画『ローズマリーの赤ちゃん』だったか、名は定かでないが想い出した。怖いストーリーだった。聖地エルサレムの嘆きの壁の前で健気に群生していた。これは天使のメッセンジャーのようだった。ローズマリーは寒さの中でも小さな紫の花を付けて元気。立ち姿は貴婦人のようで気品を感じる。老いても妖艶な香りを忘れない。その横で、赤い葉の「ヒューケラ」はまるで紅葉したようである。ローズマリーに恋して赤くなったのだろう。
老いても品格を忘れるな
!、と激励された。
「芽生え、成長、枯れ死、再生」
庭は、命が巡る小さな空間である。
オントロジをつぶやく。
自然と草花を愛でながらオントロジを再考し、2022年を穏やかに過ごします。
オントロジの庭は連載です。
ホーム | 独り言 | 論評 | 小話 | 旅行 | 御挨拶 | ガーデニング | ブログ | English | YouTube
論評 オントロジの庭(その5) <----- 現在のページ 戻る -----> 論評
バックナンバー | その1 | その2 | その3 | その4 | その5 | その6 | その7 | その8 | その9 | その10 |
著作権について
このWebサイトに掲載されている記事、写真、イラストなどの著作権は、斉藤孝が所有していますから「私的使用」または「引用」など著作権法上認められている場合を除き、斉藤孝に無断で転載、複製、放送、公衆送信、翻訳などに利用をすることはできません。宜しく配慮願います。
Copyright(C) 斉藤孝のガーデニング All Rights Reserved.