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世界の旅 「ワルチング・マチルダ」と『渚にて』 

         メルボルン    2023年8月26日〜31日

「グレートオーシャンロード」と呼ぶ自然豊かな絶景に感嘆した。
壮大な自然の造形美だ。紺碧の海原の対岸はタスマニア島である。
快晴から曇り空、そして雨までも降り始めた。一時間で季節は激変した。

ここは南半球のオーストラリア。8月末のメルボルンは、真冬であった。

「ワルチング・マチルダ」

Once a jolly swagman camped by a billabong
Under the shade of a coolibah tree,
And he sang as he watched and waited till his billy boiled:
"You'll come a-waltzing Matilda, with me."

この文句は軽快なリズムになるから、私は機嫌直しの鼻歌にしている。
「ワルチング・マチルダ」(Waltzing Matilda)は、オーストラリアの準国歌とも言える。

 ユーカリの森から草原に入ると巨大なシダ類が茂っている。コアラベアーや真っ赤な野鳥が群がっていた。 動植物はカンガルーやカモノハシなどオーストラリア独特な珍しいものばかりだった。   

 『渚にて』
「ワルチング・マチルダ」で思い出すのは映画『渚にて』(1959)である。
60数年前の映画なのだが、あらすじは何故か鮮明に記憶に残っている。
物語は第三次世界大戦で北半球が放射能に汚染され、地球上で最後に残った人類の生存場所は南半球のオーストラリアだけになった。
モノクロで暗い映像、しかもテーマも暗い原爆戦争の悲惨な地球最後の姿を描いたものだった。 メルボルンの街からは人影が消え失せて世界は終わるという設定。2023年になりウクライナや北朝鮮と台湾海峡では核の脅威に脅かされている。現代になり現実的になった不思議な物語と言えよう。

  

女優「エヴァ・ガードナー」の妖艶な微笑みは忘れられない。ペルシャ猫の眼差しに似ている。そしてテーマ曲『ワルチング・マチルダ』は印象的だった。

    オージーワインの香りを楽しみながら、
   「ワルチング・マチルダ」を口ずさんだ。

 

映画のストーリー

トップシーンは、浮上する潜水艦の標識「623」の映像が印象的。
アメリカ海軍の原子力潜水艦「ソーフィッシュ」はメルボルンに寄港した。
アメリカ合衆国は核兵器の攻撃により壊滅状態になってしまった。「ソーフィッシュ」は潜航していたため被爆を免れて生き残った。

1964年1月、第三次世界大戦が勃発。大戦には核兵器が使用され、放射能汚染により北半球は壊滅状態となった。 南半球のオーストラリアは無傷だったが放射能が到達するのは5ヶ月後。そして地球は全滅する。
絶滅の危機に瀕したオーストラリアの人々が残された日々を思い残すことなく過ごそうとする。 ある夫婦は初めて出会った渚での思い出を語り合った。

タワーズ艦長(グレゴリー・ペック)が指揮する「ソーフィッシュ」はアメリカに帰還することに決めた。 無謀な最後の航海になる。モイラ(エヴァ・ガードナー)は出航する「ソーフィッシュ」をいつまでも見つめていた。
それから間もなく、メルボルンの街からは人影が消え失せた。

  映画『渚にて』の予告編 (テーマ曲 ワルチング・マチルダ)

   
     彼女は出航する原子力潜水艦「ソーフィッシュ」をいつまでも見つめていた
     (出典   https://youtu.be/oJTogd-SulM)

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