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日本の旅 佐久・岩村田 「鼻顔水芭蕉」 2024年4月14日
「鼻顔水芭蕉」 水芭蕉の新種 ?
変てこな名前である。鼻顔(はなづら)と読む。
顔は頭部の前面で目や口、鼻などのある部分なので「つら」と呼ぶこともある。
そして顔面は、「泣き面に蜂」や「面構(つらかまえ)」など面(つら)と読む。
「鼻面」ならば納得できそうだが、「鼻顔稲荷神社」では、「鼻顔」と書く。
「鼻顔」は佐久に属する古い地名。正式に「佐久市大字岩村田字鼻顔」という。
佐久・岩村田に「鼻顔稲荷神社」が建っていた。
この辺りは千曲川の北西になり、低い断層が連なる。浅間山の裾に広がる盆地の底。
「鼻顔稲荷神社」は438年前に京都の伏見稲荷大社から分霊された由緒ある稲荷神社。
そこから20分程、田んぼの畦道を歩くと、水芭蕉が群生する農園にたどり着く。
「鼻顔水芭蕉」と呼ぶことにした。
岩村田の事業家、森角忠さんが個人で開いてる農園で「おもいつき農園」と呼ぶ。
森さんは、2004年に豊かな清水が湧くその土地を手に入れた。
「どんなものが育つかやってみよう」との思いつきから造成、整備をはじめたという。
思いつきが、「おもいつき農園」の名前になったようだ。
最初に植えたミズバショウは800株にまで増え、水辺にはホタルや蝶なども飛び交う。
初夏に尾瀬ケ原に咲く水芭蕉はあまりにも有名だ。
北海道・本州の冷涼な地域に自生している植物。特に湿原や山地の湿地に群れて育つ。
初春、雪溶けとともに姿を現すので「森の妖精」とも呼ばれる。
「鼻顔水芭蕉」は「鼻顔の妖精」に違いない。
「鼻顔稲荷神社」に仕える妖艶な巫女と戯れた。
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