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日本の旅 湘南二宮 「菜の花畑と雪の富士山」 2024年2月8日

   "菜の花畑に 入り日薄れ
     見わたす山の端 霞ふかし
      春風そよふく 空を見れば
       冬のひかり かかりて におい淡し"

                (『おぼろづきよ』一部改ざん)

菜の花と真っ白な富士山
季節を告げる絶妙なハーモニー。

ここは湘南二宮にある「吾妻山公園」である。
標高136mの展望台下は一面、菜の花畑だった。
黄色な花が身の丈程まで大きく咲き誇っていた。

  

 遥かに雪を頂く富士山が美しい裾野を広げている。優雅でなだらかな美しい曲線である。 左には冬の太陽の下に真っ青な相模湾の海が穏やかに光り輝いていた。
二宮から国府津、小田原から真鶴半島そして伊豆半島の湾岸まで眺められる。反対方向には江ノ島から三浦半島まで広大な海岸線を描いていた。あれが江ノ島の灯台なのか・・
真ん中は、大観山、明神ヶ岳と湯煙の大涌谷など箱根の山々だ。
右には、足柄の金時山が小さく盛り上がっている。
中央は、ランドマークとなる名峰「富士山」。まさに世界一の美貌だ。
右方面は、秦野。その後ろには塔ノ岳、丹沢山、蛭ヶ岳そして阿夫利神社の大山まで見えた。50数年、湘南に住んでいるが「吾妻山」は初めての場所だった。

菜の花が群生し黄色のジュータンを引き詰めたようになり雪の富士山に春を告げていた

   

 2月の吾妻山公園は、3日前の大雪の影響もありまだ冬景色だった。
灌木や芝生に緑は見られないが、湘南の海はサンサンと降り注ぐ光に輝いていた。
あちこちに水仙が群生している。春になると真っ先に咲くナルシスト。桜並木が山道を取り囲んでいるので、4月の花見になると賑わうことだろう。 ソメイヨシノの芽は膨らんできたが、ケヤキなど大木はまだ丸裸で寒々としている。まもなく春本番。木々は新緑の支度に忙しい。

「孤高清節」 こんなコトバを思いついた。

 芝生の中央公園の丘に、見事な立ち姿の大木が鎮座していた。樹齢100年になるのか、深いシワのような木筋がある。名前は分からない。 緑の葉は一枚も残っていないから枯れ木のようにも見えるが、まるで古老の貫録がある。枝ぶりがバランスよく青空と雲を背景にし堂々とした風貌を備えている。「孤高清節」こんなコトバを思いついた。端正な輪郭が浮かび上がる。 老大木であっても力強い品格。湘南の海と箱根と丹沢の山々、そして富士山を守護している野武士のようだ。 年老いても、このような清爽な威厳。そして締まった姿勢を見習うことにした。

 

 「菜の花畑と雪の浅間山」  2年前の軽井沢、2022年の5月だった。

 

菜の花畑で思い出すのは、信州佐久の「瀬戸の菜の花畑」である。
北に浅間山を望み、南に八ヶ岳から蓼科まで一望できた。
2022年5月18日だったから湘南二宮に比べると2カ月遅い高原の菜の花畑。

日本の菜の花畑は、どこでも早春の到来と「平和と幸福」を告げてくれる。

 


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