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日本の旅 越中富山「西田美術館のFUJICO展」 2023年9月22日
富山県上市町にある西田美術館へ行ってきた。
薬草を描く橋本不二子展(FUJICO展)を鑑賞するためだ。
美術館から「剱岳」を遠望できた。懐かしい青春の立山連峰。
剱岳
上市町の馬場島から早月尾根が一直線に剱岳(2,999m)まで延びている。
富山県上市町は、立山連峰の雄大な「剱岳」の山麓に広がる、緑深く水の旨い町である。
「西田美術館」
売薬の行商人は日本全国を歩き回り越中富山の「反魂丹」を有名にした。
上市町にある富士化学工業は、薬の富山を代表する製薬会社の一つである。
創業者は、「西田安正」で私の母方の叔父にあたる人物。
西田美術館は、工場の敷地内に建っている。その前には「西田安正」の銅像があった。
生前のお顔にあまりにもそっくりなので銅像に会釈した。
水彩画家「FUJICOさん」
FUJICOさん(橋本不二子さん)は水彩画家として有名、バラなど花々を描いてきた友人。
今回は、売薬の故郷、富山に因み薬草を描くことになった。珍しいことだ。
薬草は生薬として数多くあるが画題としては色彩も乏しく地味になる。
ナンテンの実など自然に生きる樹々や草花は水彩画として描くことが難しい。
学術的なボタニカルアートになるおそれもある。図鑑の絵に芸術性は見られない。
FUJICOさんの薬草水彩画はまったく違っていた。さすがにアイディアある女流画家。
見事にアレンジメントされ素敵な花瓶にいけられて、薬草と思えない優雅な姿になっていた。 展示されている50数点の作品は、どれもこれも華やかな水彩タッチで生き生きと力強い。 ナンテンの赤い実が薬草水彩画の目の前に置かれていた。薬草の効き目を表しているようだ。素晴らしいFUJICO展だった。
霊山「大岩山日石寺」
上市町にある大岩山日石寺は、古くから不動明王の霊場とされているお寺である。
大きな杉林に包まれた寺内には磨崖仏をはじめ、三重の塔、山門、六本滝など数々の仏跡が点在している。
「滝打ち修業」は有名だ。真冬でも真っ裸になり冷たい滝に打たれて修行する。
「そうめん」の丼
大岩不動は真言密宗の寺として創建(725年)された古刹である。立山連峰を拝む山岳信仰の一端の修業寺として繁栄してきた。
加賀・越中を治めてきた前田家の祈願所にもなっていた。不動明王の岩から湧き出る『大岩の藤水』と呼ばれる水は、「とやまの名水」にも指定されている。
名水の中に「そうめん」が冷やされていた。そして山菜と「イワナの塩焼き」を食べた。
素朴な丼に盛られたそうめんの珍しい食べ方である。美味かった。
高岡の友人夫妻と仲良く宴を楽しんだ。
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