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日本の旅 奥能登 「静かな海流をめぐる」 2022年10月29日
左手の親指を少し内側に曲げた指の形、それが奥能登の形である。
その昔、奥能登の人々は海流に乗って旅をし、海とともに暮らしたという。
能登半島の先端、「禄剛岬」から夕焼で真っ赤に輝く日本海を眺めた。
10月末の能登の海に穏やかな海流がいつまでも流れていた。
「見附島」からは富山湾の先に懐かしい立山連峰の山並みを眺めることができた。小学校3年まで過ごした第二の故郷の峰々。
亡き人々の笑みを思い浮かべた。
洞窟を巡った。海流の浸食によるものか岩壁に洞窟があった。
『厳門』と呼ぶ洞窟はコバルトブルーの海水に満たされて美しい。
「青の洞窟」と呼ぶ洞窟には驚いた。カプリ島を真似たつもりなのか偽物。しかも、その周辺を聖域の岬と勝手に名付けている。
奥能登はテーマパークではない。
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