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カメの庭  「晩秋のロッキングチェア」  2023年11月8日

 古びたロッキングチェアがテラスに置いてある。
揺り椅子とも言われ、18世紀初頭に登場した。
これは100年前のものだから本物の骨董品である。
栄子の祖父が20世紀初頭にサンフランシスコで購入したという。
座りながらゆらゆらと揺れてリラックスできるのでインテリアとして使ってきた。

 今ではカメの庭でエクステリアとして飾っている。
セピア色にし、古風なガーデンア用椅子の雰囲気にした。
お気に入りの場所になっている。日光浴しながら草花を愛でる。

   

 マンションの小さなガーデンで11月の晩秋を迎えた。
天高く秋の空は広がる。鵠沼は生暖かだ。
中庭の欅の森は黄色になったので秋らしくなった。

ガーデン・アイテムは手造りした素朴なガラクタばかりだ。
葡萄アイビー用の棚はスノコを横にして黒く色を塗った。
トレリスもセピア色にした。エクステリアと洒落て言ってみた。

 ラベンダーは立ち姿が立派である。小さな紫の花を付けだした。
赤いヒューケラと珍しい観葉植物アルテラナン(名称不明)は紫色なので晩秋の彩にピッタリである。 夏の名残のトレニアはピンクと紫の花を大量に咲かせて秋の終わりを告げてくれた。 トレニアは貴婦人の微笑み。デボラ・カーのようで清々しい。
まだまだ元気に咲き誇るのは真っ赤なベコニアである。
カルメンの妖艶な唇のようだ。接吻したくなった。

   

 傘寿老の妄想は続く。哀れな姿であるが欲望は尽きない。
ピンクのトレニアに柔らかく触れて口説く。夕闇は大好きですね !!。
宵闇が迫るカメ庭とガラス窓を介して屋内は明るい。「昼と闇」と対比させた。
「善と悪」、「天国と地獄」、「楽園と失楽園」など独り言を続ける。語彙が乏しい。
   カメさん、それセクハラですよ。!!
陽気な黄色のパンジーはゲラゲラと大笑いした。憎たらしい痴女だ。

 晩秋の草木に囲まれて、愚老はヨタヨタと徘徊していた。
名残のバラと草花達から激励されて古老はカリフォルニア・ワインを嗜んでいた。
ナパバレーのモンダヴィ(Robert Mondavi )ワイナリーを懐かしんだ。
そこは栄子の恩師、長澤先生と偶然に遭遇した暗いケーブ(ワイン樽貯蔵穴)だった。

 20年前のワイナリーの想い出。

      平和な鵠沼の晩秋

 


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