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『老人と海』 ChatGPTはトリックアート 2023年4月18日
トリックアートは「だまし絵」と言われる。
「だまされる快感」はトリックアートの醍醐味でもある。
そんな錯覚アートを見るだけで脳が活性化されるから不思議だ。
ChatGPTはトリックアートのようなものだろう。
ChatGPTは、カメの二つのトリックアートを見ながら『老人と海』の感想を作文してくれた。
しょせん言葉はトリックに引っ掛かりやすい。それはやがてレトリックになる。
巧みな言い回しを工夫することによって相手の感情に訴えかける。
カメは、ChatGPTの生成レトリックを楽しんだ。
カメからChatGPTへのチャット相談はこのような内容。
『老人と海』は、20世紀アメリカの作家アーネスト・ヘミングウェイの小説(1952年出版)。
物語はきわめて単純で、老漁師が巨大なカジキを3日間にわたる死闘の末に捕獲するが、
その後にサメに襲われ、獲物を食い尽くされてしまうという話である。
何を伝えたいのか、その主題とは何か ?
ChatGPTからの回答は、滑らかな日本語文であった。
この小説は、単純なプロットであるにもかかわらず、非常に深みのある作品です。
物語は、老漁師の84日間にわたる苦闘を描写し、彼の決意と粘り強さを称えるとともに、人生における喜びと苦悩の両方を探求します。
作品はまた、人間と自然の関係についても深く考えさせられます。老漁師が自然との闘いに挑む様子は、
人間と自然の力の格差を示すものであり、自然の摂理に対する人間の限界を象徴しています。
同時に、老漁師のカジキに対する敬意や愛情は、自然を尊重し、自然との調和を目指す姿勢を示しています。
最後に、老漁師がサメに獲物を奪われた結末は、人生の不条理さを象徴しています。
老漁師が苦闘して捕獲したカジキが、最終的にはサメによって食い尽くされることで、人生の努力が報われないことを示しています。
全体として、『老人と海』は、人間と自然の関係や人生の意味について深く考えさせられる作品であり、読者にとって有意義な体験となるでしょう。
カメは、このChatGPTの感想文を読んでトリックアートそのものでないかと確信した。
「だまされる快感」と同時にカメの頭脳は蘇り活性化しだした。
大変なことになった。これで人間は負けてしまうだろう。
誰もが簡単に論文が書ける。
しかも品質の優れたレトリック。
論文指導する教授の存在どうなるのか。
大学はいらなくなる。
生成系AIは、デジタル教育の敗北をもたらした。
デジタル教授は衰弱していくだろう。
アナログ教授は再起し、アナログ教育を復活させるだろうか。
新聞や放送などオールドメディアは、これで息の根を止められる。
学者や評論家そして芸術家などインテリ階級は特権を失う。
誰でもが知識人になれる人工知能を簡単に獲得できるだろう。
生成系AIにはとても人間は太刀打ちできないだろう。
データマイニングとアルゴリズムなどデジタルは勝利したのか ?
抵抗する人間力とは何だろう ?
手書きと肉声による対面チャットの魅力。
アナログの復活かもしれない。
つば飛び交う白熱のディベート。
人間としてどうあるべきか。
考えさせるテーマと議論。
敵の弱点を見つけた。 「オリジナリティ」 対 「レトリック」
ChatGPTは「レトリック」の天才かもしれないが、
皮肉なことに人間のアナログ的利点を明らかにしてくれた。「オリジナリティ」を生成できないことである。
デジタル(ChatGPT)対アナログ(人間)の対決は、「アナログの勝利」となった。
アナログ論文は、人間の手作業でのんびりと執筆される。
必要な資料は引用箇所を明らかにし参考文献として記録される。
そして論文は自分の言葉を選び、文章化されていく。
完成した論文は指導教官から面接され、口頭試問される。
論文とは、このような人間的な処理、つまりアナログ過程から「オリジナリティ」として生まれる。
アナログ論文は「オリジナリティ」 それは「未来の主題」
ChatGPT論文は「レトリック」 それは「過去の雑題」
「オリジナリティ」と「レトリック」の対決は、「アナログの勝利」
デジタル世界とアナログ世界の共存。
生成系AIの発展を規制すべきではない。
生成系AIを、いかに使いこなすか。
技術に触れることは重要である。
産業革命に匹敵する時代が到来した。
電卓は計算能力の格差を少なくした。
ワープロの漢字変換は語彙力の格差を縮めた。
人工知能はリテラシーの差別なき世界を発展させるだろう。
カメというアナログ名誉教授は、薔薇と花々に囲まれてビールを飲んでいた。
キリストの復活に比べられるアナログの復活。
ChatGPTとアナログ復活祭を祝った。
乾杯 オントロジー
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